保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問108 (子どもの保健 問8)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問108(子どもの保健 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2022(令和4)年10月一部改訂)」(厚生労働省)の別添1「具体的な感染症と主な対策(特に注意すべき感染症)」にあげられている「RS ウイルス感染症」に関する記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  生後6か月未満の乳児では重症な呼吸器症状を生じ、入院管理が必要となる場合も少なくない。
B  一度かかれば十分な免疫が得られるため、何度も罹患する可能性は低い。
C  大人がかかると重症化することが多い。
D  流行期には、0歳児と1歳児以上のクラスは互いに接触しないよう離しておき、互いの交流を制限する。
  • A,B
  • A,C
  • A,D
  • B,C
  • B,D

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この過去問の解説 (2件)

01

RSウイルス感染症が流行する時期には、特に乳児の体調に注意を払い、日々の健康観察を怠らないことが大切です。

 

A ◯ RSウイルス感染症は、特に生後6か月未満の乳児に対して重症化しやすく、重篤な呼吸器症状を引き起こすことがあるため、入院が必要となる場合が多いです。

B ✕ RSウイルス感染症は何度でも感染する可能性があり、一度の感染で十分な免疫が得られるわけではありません。

C ✕ 大人が感染した場合、通常は軽症で済むことが多いですが、免疫力が低下している場合などでは重症化することもあります。

D ◯ 流行期には、0歳児と1歳児以上のクラスを分けて、相互の接触を避ける措置が取られます。

選択肢3. A,D

正答です。

まとめ

感染拡大を防ぐための手洗いや消毒の徹底、クラス分けなどの対策を講じることで、子どもたちの健康を守りましょう。

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02

RS ウイルス感染症は、

RSウイルスの感染による呼吸器感染症で、

飛沫まつ感染及び接触感染で感染が拡大します。

RSウイルス感染症には特効薬がなく、治療は基本的には対症療法を行います。

 

A ◯ 正しいです。

「生後6か月未満の乳児では重症な呼吸器症状を生じ、入院管理が必要となる場合も少なくない。」

生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には、細気管支炎、肺炎など重症化する場合があります。

 

B ✕ 下線部分が誤りです。

一度かかれば十分な免疫が得られるため、何度も罹患する可能性は低い。

RSウイルスは感染後の免疫が出来にくく、幼児期における再感染での発症はよくみられます。

 

C ✕ 下線部分が誤りです。

大人がかかると重症化することが多い。

大人が感染した場合、通常は軽症です。

慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者は、重症化する場合があります。

 

D ◯ 正しいです。

「流行期には、0歳児と1歳児以上のクラスは互いに接触しないよう離しておき、互いの交流を制限する。」

流行期には重症化リスクの高い6か月未満の乳児のいる0歳児クラスと、

1歳児以上のクラスを接触しないよう離しておき、互いの交流を制限する必要があります。

選択肢3. A,D

正解です。

まとめ

RSウイルス感染症の特徴を理解し、他の感染症と混同しないように気を付けましょう。

参考になった数24