保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問109 (子どもの保健 問9)
問題文
次のうち、感染症に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問109(子どもの保健 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、感染症に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。
- 水痘は、水痘・帯状疱疹ウイルスによっておこり、紅斑、水疱、膿疱、痂皮などいろいろな段階の発疹が混在していることが特徴である。
- インフルエンザは主に冬に流行し、肺炎、気管支炎、脳症などを合併することがある。
- 咽頭結膜熱は、エコー・ウイルスによっておこり、プールの水を介して感染することが多い。
- 手足口病は、コクサッキー・ウイルスA16型、A10型、A6型やエンテロウイルス71型等によっておこる水疱を伴う発疹性感染症で、回復期に爪が脱落することがある。
- 伝染性紅斑(りんご病)は、ヒトパルボウイルスB19によっておこり、風邪症状に引き続いて両頬に紅斑が現れる。
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この過去問の解説 (2件)
01
感染症の特徴について、理解を深めましょう。
適切です。
■水痘(水ぼうそう)の特徴
発しんが顔や頭部に出現し、やがて全身へと拡大します。
発しんは、斑点状の赤い丘しんから始まり、水疱ほう(水ぶくれ)となり、
最後は痂か皮(かさぶた)となります。
感染力が強く、免疫のない人はほぼ 100%が感染します。
適切です。
■インフルエンザの特徴
突然の高熱が出現し、3~4日続く。倦けん怠感、食欲不振、関節痛、
筋肉痛等の全身症状や、頭痛、鼻汁、咳等の気道症状を伴います。
通常、1週間程度で回復するが、気管支炎、肺炎、中耳炎、熱性けいれん、
急性脳症等の合併症が起こることもあります。
正解(不適切)です。
下線部分が不適切です。
「咽頭結膜熱は、エコー・ウイルスによっておこり、プールの水を介して感染することが多い。」
咽頭結膜熱(プール熱)の病原体は「アデノウイルス」です。
■咽頭結膜熱(プール熱)の特徴
主な症状は、高熱、扁(へん)桃腺炎、結膜炎です。
年間を通じて発生しますが、特に夏季に流行がみられます。
幼児から学童によく発生します。
適切です。
■手足口病の特徴
原因ウイルスが複数あるため、何度でも罹患する可能性があります。
主な症状として、口腔粘膜と手足の末端に水疱性発しんが生じます。
また、発熱とのどの痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が口腔内にでき、
唾液が増え、手足の末端、おしり等にも水疱(水ぶくれ)が生じます。
適切です。
■伝染性紅斑(りんご病)の特徴
感染後5~10 日に数日間のウイルス血症を生じ、
この時期に発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛等の軽微な症状がみられます。
その後、両側頬部に孤立性淡紅色斑丘しんが現われて、
3~4日のうちに融合して蝶翼状の紅斑となるため、俗に「りんご病」と呼ばれます。
成人の場合、合併症として関節痛を伴うことが多いです。
母体が妊娠中に感染すると、ウイルスは胎盤を経て胎児に感染します。
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02
感染症に関する正しい知識を持つことは、子どもの健康を守るために非常に重要です。
不適切です。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって引き起こされる感染症であり、特に夏場のプールを介して流行することが知られています。
夏の感染症として知られるアデノウイルスの症状が見られたら、プールの共有使用を分けるなど適切な対応をし、感染拡大を防ぐための予防措置を徹底しましょう。
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