保育士の過去問
令和6年(2024年)前期
子どもの保健 問15

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 子どもの保健 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
T保育所に通園しているS君(5歳、男児)は、保育室内で遊んでいるうちに「気持ちが悪い」と言い出し、その場で嘔吐してしまった。嘔吐物は保育室の床だけでなく、S君の衣服にも付着した。K保育士がそのことに気づき、他の保育士と協力・分担して、S君への対応と嘔吐物処理等を行った。

【設問】
次のうち、S君への対応および嘔吐物処理を含んだ事後の対応として、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)(2022(令和4)年10月一部改訂)」に照らして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  S君にうがいができるか確認したところ、できると言ったので、うがいをさせた。
B  嘔吐した後、脱水症状になることが心配だったので、嘔吐した後なるべく早く経口補水液を200ml 程度飲ませた。
C  S君が横になりたいと言ったので、嘔吐物が気管に入らないように体を横向きにして寝かせた。
D  嘔吐物が付着した床は、嘔吐物を取り除いてから、製品濃度6%の次亜塩素酸ナトリウムを0.02%濃度に希釈して消毒した。
E  嘔吐物が付着したS君の衣服は、嘔吐物をよく落として保育所内で洗濯し、よく乾燥してからS 君の保護者に返却した。
  • A:○  B:○  C:○  D:○  E:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×  E:×
  • A:○  B:×  C:×  D:×  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○  E:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○  E:○

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この過去問の解説 (1件)

01

嘔吐などの症状が現れた場合、迅速かつ適切な対応が求められます。感染症拡大の恐れがあるからです。

 

A ◯ S君がうがいをできると確認してからうがいをさせることは適切です。

B ✕ 嘔吐後すぐに経口補水液を大量に飲ませることは避けるべきです。脱水症状を防ぐために少量ずつ飲ませることが推奨されます。

C ◯ S君が横になりたいと言った場合、嘔吐物が気管に入らないように体を横向きにして寝かせるのは正しい対応です。

D ✕ 次亜塩素酸ナトリウムの濃度は0.1%が推奨されており、0.02%では不十分です。

E ✕ 嘔吐物が付着した衣服は保育所内で洗濯せず、袋に入れて保護者に渡すことが望ましいです。ウィルスの感染拡大を防ぐためです。

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:×  E:×

正答です。

まとめ

子どもが安心して過ごせるように、日々の健康観察と衛生管理を徹底しましょう。

嘔吐への処理、および対応については保護者の理解を得られるよう、日頃から呼び掛けておくと良いでしょう。

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