保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問1 (保育原理 問1)
問題文
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、「養護と教育の一体性」について、適切なものを2つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和7年(2025年)前期 問1(保育原理 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」に照らし、「養護と教育の一体性」について、適切なものを2つ選びなさい。
- 養護と教育は切り離せないものではあるが、乳児期は心身ともに急速に発達する時期であることから、発達にあわせた教育の側面からの援助が最も重要となる。
- 養護と教育は切り離せないものではあるが、幼児期にあっては子どもが自分自身で判断し、活動していくことを、保育士は養護の側面からのみ援助することが最も重要となる。
- 保育における養護とは、子どもの生命の保持や情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりを指す。
- 養護と教育の視点を明確にもつことは、日々の子どもとの関わりの場面だけでなく、指導計画の作成においても重要である。
- 養護と教育の一体性を確保するために、特に養護の側面からは、全ての子どもに同一の援助や関わりを行うことが望ましい。
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この過去問の解説 (2件)
01
養護と教育の一体性についての理解を問う問題です。
「教育の側面からの援助が最も重要」は誤りです。
第2章1(2)ウには、乳児期の保育所保育について、特に「生命の保持」及び「情緒の安定」と一体となった保育に留意すべきこと、
すなわち養護の観点を重視した保育を行うべきことが示されています。
「養護の側面からのみ」は誤りです。
保育所保育において養護と教育は常に一体となって行われるべきものです。
幼児期においても、養護と教育の両方の側面から援助していくことが重要となります。
正しい選択肢です。
第1章「2 養護に関する基本的事項」の「(1)養護の理念」に記載されています。
正しい選択肢です。
養護と教育の一体性は、保育計画を含む保育所のすべての保育内容と密接に関連します。
なお、第1章3(1)アによれば、保育計画は「1の(2)に示した保育の目標を達成するため」に作成することとされており、
当該「保育の目標」には、養護と教育の視点を意識したアからカの6つの目標が列挙されています。
「全ての子どもに同一の援助や関わりを行うことが望ましい」は誤りです。
第1章2「(2)養護に関わるねらい及び内容」の中では、生命の保持・情緒の安定のいずれの側面からも、
一人一人の子どもの発達過程や保育時間に応じて援助や関わりを行うべきことが記載されています。
「養護と教育」は、指針内に何度も出てくる重要な概念であり、保育士試験頻出ワードです。
第1章の1「(1)保育所の役割」「イ」に
「保育所における保育は、養護及び教育を一体的に行うことを特性とするものである。」
と記載されているとおり、養護と教育の一体性は、保育所で行われるすべての保育内容と密接に関連しています。
その具体的な保育内容と、年齢ごとの差異については、2章(保育の内容)に記載がありますので、関連付けて覚えましょう。
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02
養護と教育の一体性についての問題です。
不適切です。
乳児期は心身ともに急速に発達する時期ですが、保育所保育指針の中に養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものであるという記述があることから、発達に合わせた教育を優先するのではないことがわかります。
不適切です。
保育所保育指針の中に、養護及び教育を一体的に行うことをその特性とするものであるという記述があります。よって、養護の側面からのみ援助することは望ましい保育であるとは言えません。
適切です。
保育所保育指針の中に、子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るために保育士等が行う援助や関わりであり…という記述があります。
適切です。
保育所保育に関する基本原則には、保育所は、その目的を達成するために…(中略)…養護及び教育を一体的に行うことを特性としているという記述があることから、指導計画の作成においても用語と教育の視点を明確にもつことは重要であることがわかります。
不適切です。
子どもは一人ひとり特性が違います。生活の様子、家庭環境、発達段階等、様々な要因が子どもの成長発達に影響を及ぼすことを鑑みて、柔軟に保育をしていく必要があります。従って全ての子どもに同一の援助や関わりを行うことは望ましいとは言えません。
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