保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問33 (社会的養護 問3)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問33(社会的養護 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「新しい社会的養育ビジョン」(平成29年厚生労働省)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。

A  里親への包括的支援体制(フォスタリング機関)の抜本的強化と里親制度改革が示された。
B  永続的解決としての特別養子縁組の推進が示された。
C  子どものニーズに応じた養育の提供と施設の抜本改革が示された。
D  代替養育変更の意思決定プロセスが理解できるよう、年齢に応じた適切な説明の必要性が示された。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (1件)

01

各記述の適・不適は以下のとおりです。

 

A :

B :

C :

D :

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○

正解選択肢です。

 

A~Dの記述は、いずれも適切です。

 

平成28年の児童福祉法改正を受け、

社会的養育についての考え方は大きく見直されました。

 

従来、里親制度や養子縁組制度においては、

子どもは最終的には実親の元で養育すべきである

といった考えが色濃く残っていました。

 

そのため、実親が子どもを育てられない場合には、

実親の事情が解消されるまで児童養護施設等に入所させる

といったことも、一般的に行われてきました。

 

しかし児童福祉法改正以降、

権利の主体は子ども自身であることが明確になり、

子どもの福祉のためには、家庭的養育を行うことが望ましい

という考え方が主流となりました。

 

すなわち、

「実親の元へ返す」ことにこだわるのではなく、

実親がどのような状況であっても、子どもが家庭的養育を受けられるように

里親や代替養育など、実親以外の家庭的養育の制度・方法を充実させる

方向へと視点が変換されたのです。

 

このような視点の変化に基づいて、

里親制度や養子縁組制度の抜本的改革が図られたのが、

本問で問われている「新しい社会的養育ビジョン」という指針です。

 

なお、記述Dに記載のとおり、

子ども自身の自己決定権を尊重する観点から、

子どもの年齢に応じた適切な説明を行うべきことが明記されたことも

特徴として知っておきましょう。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

誤りです。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢3. A:○  B:○  C:×  D:×

誤りです。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×

誤りです。

解説は正解選択肢に記載します。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

誤りです。

解説は正解選択肢に記載します。

まとめ

平成28年の児童福祉法の改正は保育士試験でも重要なポイントです。

そこから波及して大きく改正された制度・法律もたくさんありますので、

ぜひ知っておきましょう。

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