保育士 過去問
令和7年(2025年)前期
問37 (社会的養護 問7)

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問題

保育士試験 令和7年(2025年)前期 問37(社会的養護 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「令和3年度における被措置児童等虐待届出等制度の実施状況」(こども家庭庁)における被措置児童等虐待の現状に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
  • 被措置児童等の状況において、児童の年齢は「0~4歳」が最も多い。
  • 虐待を行った職員等の実務経験年数は「5年未満」が最も多い。
  • 虐待の種別は「身体的虐待」が最も多い。
  • 被措置児童等の状況において、児童の性別は「男子」より「女子」の方が多い。
  • 各都道府県市への届出・通告において、届出・通告者は「児童本人」が最も多い。

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この過去問の解説 (1件)

01

施設職員等による被措置児童への虐待については、

平成21年に厚生労働省により対応ガイドラインが策定されました。

現在はこども家庭庁の管轄として、年度ごとの届出状況が公表されています。

選択肢1. 被措置児童等の状況において、児童の年齢は「0~4歳」が最も多い。

不適切です。

 

被虐待児童の年齢区分としては10~14歳が最も多く、

次いで15~18歳、5~9歳と続きます。

0~4歳はどの年度においても最も少ない傾向にあります。

 

要因はいくつか考えられますが、

乳幼児は言葉が未発達で、自ら被害を通告できないため、

虐待の事実が顕在化しにくい場合もあることを覚えておきましょう。

選択肢2. 虐待を行った職員等の実務経験年数は「5年未満」が最も多い。

適切な記述です。

 

5年未満が最も多く、

次いで5年~9年、10年~19年となっています。

 

年度により多少の差異はあるものの、

おおむね職員の実務経験年数が少ないほど

虐待を行う件数が多い傾向にあります。

選択肢3. 虐待の種別は「身体的虐待」が最も多い。

適切な記述です。

 

「身体的虐待」はどの年代の統計でも常に最も多い種別となっています。

 

なお、本問で問われている令和3年度の統計では、

2位「心理的虐待」、3位「性的虐待」となっていますが、

平成30年頃までは「性的虐待」が「心理的虐待」を上回る傾向にありました。

選択肢4. 被措置児童等の状況において、児童の性別は「男子」より「女子」の方が多い。

不適切です。

 

被虐待児童の性別は、年代によりますが、

おおむね「男子」の方が多い傾向にあります。

選択肢5. 各都道府県市への届出・通告において、届出・通告者は「児童本人」が最も多い。

不適切です。

 

令和元年以降の統計では、届出・通告者は「当該施設職員等」が最も多く、

次いで「児童本人」「児童相談所」と続きます。

まとめ

統計に関する問題ですが、問題文中に表やグラフがありませんので、

全体的な傾向とその要因を知っておくことが重要となります。

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