ITパスポートの過去問
平成28年度 春期
ストラテジ系 問31

生産量を増加させることによって、生産量一単位あたりのコストを低下させることを「規模の経済」と言います。

例えば、工場設備の規模を拡大すれば、それだけ固定費が分散されることになり、製品一個当たりの費用が安くなります。規模の経済はスケールメリットとも呼ばれます。

一方、「範囲の経済」とは単一の企業が複数の製品を生産したり、複数の事業に取り組むことで、複数の製品を別々の企業で生産したり事業を行っている場合と比べてコストが低くなることを指します。

同じ設備を使用したり、管理費が削減できたりするためにコストを抑えることができます。

1 . 範囲の経済に当たります。

2 . 範囲の経済や規模の経済とは関係ありません。

3 . 規模の経済です。

4 . 同一製品を複数の工場で生産する場合、固定費や管理費が増加し、コストを削減することができません。

「範囲の経済」とは、企業が生産する製品の種類を増やすことで、一製品当たりの生産コストを下げることです。

「規模の経済」とは、生産量を増やすことで製品1つあたりの生産コストを下げることです。

選択肢をひとつずつ見ていきましょう。

１．複数の事業を行って製品の種類を増やすことでコスト低減をはかる施策のため、範囲の経済にあたります。

よって、正解です。

２．継続的な業務改善は、範囲や規模の経済とは関係ありません。

よって、誤りです。

３．工場での生産量を拡大することは、規模の経済にあたります。

よって、誤りです。

４．同一製品を複数の工場で生産することは、範囲や規模の経済とは関係ありません。

よって誤りです。

範囲の経済とは、共通の生産能力や顧客に基づき製品の種類を増やすことで収益を増大させることです。
規模の経済とは、生産量の増大により、原材料や労働力に必要なコストが減少させ収益率を向上させることです。

以下、選択肢を確認します。
1 . 正解です。範囲の経済になります。
2 . 不正解です。範囲や規模の救済とは関係ないです。
3 . 不正解です。規模の経済になります。
4 . 不正解です。範囲や規模の救済とは関係ないです。