ITパスポートの過去問
令和元年度 秋期
テクノロジ系 問71
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問題
令和元年度 秋期 ITパスポート試験 テクノロジ系 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
複数の IoTデバイスとそれらを管理する IoTサーバで構成される IoTシステムにおける、エッジコンピューティングに関する記述として、適切なものはどれか。
- IoTサーバ上のデータベースの複製を別のサーバにも置き、両者を常に同期させて運用する。
- IoTデバイス群の近くにコンピュータを配置して IoTサーバの負荷低減と IoTシステムのリアルタイム性向上に有効な処理を行わせる。
- IoTデバイスと IoTサーバ間の通信負荷の状況に応じて、ネットワークの構成を自動的に最適化する。
- IoTデバイスを少ない電力で稼働させて、一般的な電池で長期間の連続運用を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
その日の気候や温度、気温などによって適切な温度に室内を調整してくれるエアコン等、インターネットから情報を取得し、活用してくれる便利なIoTデバイスが急速に増えてきました。
それらを管理するサーバーをIoTサーバーといいます。
エッジコンピューティングとは、エッジ(近く)でコンピューティング(計算する)仕組みのことで、先ほど挙げた例の場合、北海道から沖縄まで、日本全国のエアコンの情報を、東京にあるサーバーで処理しようとするのではなく、より該当のエアコンに近い場所、例えば各都道府県にサーバーを分散配置して、エアコンはその分散配置されたサーバーにデータを取りに行く、というような仕組みのことです。
こうすることにより、東京にあるメインのサーバーの負荷が軽減され、処理速度が向上したり、よりリアルタイムにデータをやり取りすることが容易になります。
更に、手持ちのスマートフォンと同期して使用する家電も増えてきました。
これまではサーバーやIoTデバイス本体で行っていたようなデータの取得や更新、設定の保存などを、より端末に近い、IoTデバイスの利用者であるユーザーのスマートフォンで行うことでIoTサーバーの負荷を軽減したり、リアルタイム性を向上させようとするのも、エッジコンピューティングになります。
したがって、エッジコンピューティングの説明を行っている2が正解となります。
1.データベースを複製して運営することに関して説明していますので、これはそのままデータベースのレプリケーション(複製)についての説明となります。
2.エッジコンピューティングの説明です。
3.負荷状況などに応じて自動的に最適化を行う仕組みについての説明のため、誤りです。
自動的にネットワークの最適化を行う仕組みには、携帯端末のネットワーク構成などを自動的に最適化する、SON等があります。
4.低消費電力、長期間、端末を稼働させることについての説明となるため、誤りです。
IoTでは、一般的に低消費電力、長距離(広域)でデータ通信を行うLPWAという通信技術が使用されます。
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02
したがって、2が正解です。
1はデータベースレプリケーション、3はSDN(Software Defined Network)やNFV(Network Function Virtualization)、4はLPWA(Low Power Wide Area)やBLE(Bluetooth Low Energy)などに関する記述です。
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03
ITデバイスや家電製品など様々なものをインターネットに接続し、ネットワークを通じて情報交換をする仕組みです。
クラウド上で運営するクラウド・コンピューティングは有名ですが、データのやり取りや制御をより効率的に行うためには、クラウドで全てを行っていてはデータ量も多く負荷がかかってしまいます。そこで、ユーザに近い端末(ネットワークの端=エッジ)で処理を行うようにするのが、エッジコンピューティングとなります。
1.データベースの複製(レプリケーション)の説明ですので、誤りです。
2.エッジコンピューティングの説明ですので、正解です。
3.ネットワークの構成の最適化はエッジコンピューティングとは関係ありませんので、誤りです。
4.IoTデバイスを少ない電力で稼働させる方式には、LPWA(Low Power Wide Area)やLPWANと呼ばれる通信方式があります。エッジコンピューティングとは関係ありませんので、誤りです。
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