ITパスポートの過去問
令和4年度
マネジメント系 問47
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問題
令和4年度 ITパスポート試験 マネジメント系 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
ソフトウェア保守に関する記述のうち、適切なものはどれか。
- 本番環境で運用中のシステムに対して、ソフトウェアの潜在不良を発見し、障害が発生する前に修正を行うことはソフトウェア保守には含まれない。
- 本番環境で運用中のシステムに対して、ソフトウェアの不具合を修正することがソフトウェア保守であり、仕様変更に伴う修正はソフトウェア保守には含まれない。
- 本番環境で運用中のシステムに対して、法律改正に伴うソフトウェア修正もソフトウェア保守に含まれる。
- 本番環境で運用中のシステムに対する修正だけでなく、納入前のシステム開発期間中に実施した不具合の修正もソフトウェア保守に含まれる。
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この過去問の解説 (3件)
01
3が正解です。
ソフトウェア保守(ソフトウェアメンテナンス)とは、ソフトウェアの障害・バグの発見、機能改善、利用環境急変といった事態の発生時に機能の改善や最適化を行い、ソフトウェアのユーザービリティ(使いやすさ)、可用性を高める作業のことをいいます。
「JIS規格(JIS X 0161)」で規定されているソフトウェア保守のプロセスは以下の5つの工程です。
1)適応保守:ソフトウェア引き渡し後、変化した環境において、ソフトウェアの利用が継続できるように実施する利用環境に合わせて行う修正です。
2)是正保守:ソフトウェア引き渡し後、発見された問題を訂正する作業(バグ修正)です。
3)緊急保守:ソフトウェア引き渡し後、計画外に行われる一時的な修正です。
4)完全化保守:ソフトウェア引き渡し後、機能の追加や変更など改良を行うために行う修正です。
故障が現れる前に潜在的な欠陥を検出・訂正を行います。
5)予防保守:ソフトウェア引き渡し後、運用障害が起こる前に潜在的な障害の原因を発見・修正する作業です。
1の解説)予防保守の工程なのでソフトウェア保守に含まれます。
2の解説)仕様変更に伴う修正は完全化保守でソフトウェア保守に含まれます。
3の解説)正解です。適応保守に該当します。
4の解説)ソフトウェア保守は開発期間中ではなくソフトウェア引き渡し後に行われる保守作業です。
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02
ソフトウェアは発表後、ベンダーによるメンテナンスが行われるのが一般的です。メンテナンス期間は有期であり、この期間のことをサポート期間と言います。
(4 あくまで発表後のメンテナンスとなります。)
例えばWindows 10のサポート期間は2025年10月14日まで、Windows 8.1のサポート期間は2023年1月10日までとなっております。
中にはLTS(長期サポート)という体制をとっているベンダーもあり、Linux ディストリビューションのひとつであるubuntuはLTSの適用により5年のサポートが受けられるバージョン(22.04や20.04など)が2年おきにリリースされ、その中間の成果物としてポイントリリースが行われ、これらは9ヶ月間ほどしかサポートされません。
サポート期間中は、セキュリティパッチの適用と機能追加、バグ修正のためのアップデートが利用できます。特にセキュリティパッチの適用はマルウェア対策などのために必要とされています。
(1 運用中の環境に対して行われます)
(2 機能が追加されることもあるので、アップデートにより仕様変更される場合もあります)
(3 正解 法的な事情でのアップデートがされることもあります)
サポート期限が切れたソフトウェアはその後に脆弱性が見つかっても、それについてのセキュリティパッチが配布されないため利用は好ましくないとされています。
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03
ソフトウェア保守とは、運用開始したシステムやソフトウェアの稼働を維持するためや、サービスを向上させるために必要な改修をすることをいいます。
1.不正解です。運用中のシステムに対する修正は、ソフトウェア保守
に含まれます。
2.不正解です。運用中のシステムに対する仕様変更に伴う修正は、
ソフトウェア保守に含まれます。
3.正解です。
4.不正解です。納品前のシステムに対する修正は、ソフトウェア保守に
含まれません。
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