2が正解です。ステークホルダーとは、利害関係者という意味を持ちます。
企業内の経営者、従業員だけではなく行政機関やあらゆる団体など広い意味での利害関係を指しています。
1の解説）B社のプロジェクトマネージャも利害関係者です。
2の解説）正解です。
3の解説）A社の経営者も利害関係者です。
4の解説）A社の経営者、B社のプロジェクトマネージャも利害関係者です。
ステークホルダとは、利害関係者のことです。この設問では、プロジェクトに関わる全ての利害関係者がそれにあたります。具体的には、プロジェクトで開発するシステムの使用者やそのオーナー、プロジェクトを推進するプロジェクトマネージャやメンバーなど、組織の内外、直接的・間接的を問わず、これらの方全てが含まれます。
そのため、全ての選択肢を含んでいる ２が正解です。
ステークホルダとは、そのプロジェクトに何かしらの関わりがある人たち（利害関係者）全員のことです。
これは何か発注をした人やそれを受注した人、その案件で業務を行なったプログラマーやシステムエンジニア達は勿論のこと、アウトソーシングした場合はその委託先も含まれます。
設問の内容を具体例で考えてみましょう。
それぞれA社をデザイン事務所、B社をソフトウェア会社と架空の企業とします。
Webデザインを専門とするデザイン事務所Aは、社長を務めるIさん①が一人で立ち上げた小さな子会社です。
会社設立当時はうまくいかないことも多く、Iさんもかなり苦労をしましたが、頑張ってきた甲斐あって最近では多くの制作依頼を受けるようになりました。
そうなると今度は人材不足が問題となり、Iさんは人材募集をすることにしました。
就活アプリなどでCGデザイナーとWebコーダーの募集をかけ、先日デザインの求人に応募がありました。
就活生のEさん②が面接に持ってこられたポートフォリオには自身のデザインしたイラスト作品がまとめてあり、優れた色彩センスをお持ちであったため、IさんはEさんを採用することにしました。
しかし、いつまで経ってもWebコーダーへの応募はありません。
Eさんはデザイン学校出身であったため、画像は作れてもHTMLやCSSといったWeb言語の知識はありません。
「折角わが社に来ていただいたのだから、なんとかしてEさんの才能を業務で活かしたい。」
そんな思いから、かつてのクライアントとして取引のあったソフト会社Bに、マウス操作でWebサイトを構築できるノーコードツールを開発してくれないか？と案件を持ちかけました。（システム開発の発注）
案件を受注したソフト会社Bの社員Sさん③は、このノーコードツールのプロジェクト管理を務めることとなりました。
Sさんは事務所Aからの依頼内容を聞いてびっくりしました。なんでもWebサイトを画像のドラッグ&ドロップだけで制作できるツールを、僅か2週間で開発してくれというのです。
人材を急募したくらいです。Iさんも制作の納期に焦っていたのでしょう。
ベテラン社員として幾多のプロジェクトを成功させてきたSさんも、今回ばかりは焦りました。そこで開発の一部を提携会社であるC社にアウトソーシングし、短期間での開発を目指すことにしました。④
B社とC社の連携の取れた業務遂行、そしてSさんのベテランならではのマネジメント力により、見事Webノーコードツールを期限内に納品することができました。
現在、デザイン事務所Aではこのノーコードツールをうまく活用し、Eさんをはじめ多くの若手デザイナーが活躍中です。
■上記のシナリオの登場人物をまとめると
① Iさん = A社の経営者
② Eさん = A社の利用部門に所属する人
③ Sさん = B社のプロジェクトマネージャ
④ C社 = B社を技術支援する協力会社
となり、いずれもWebサイト用のノーコードツールというシステム開発プロジェクトについての利害関係者となります。(正解は２)
