ITパスポートの過去問
令和5年度
マネジメント系 問11

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

令和5年度 ITパスポート試験 マネジメント系 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

ITサービスに関する指標には、ITサービスが利用できなくなるインシデントの発生間隔の平均時間であるMTBSI(Mean Time Between Service Incidents)があり、サービスの中断の発生しにくさを表す。ITサービスにおいてMTBSIの改善を行っている事例として、最も適切なものはどれか。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

MTBSIは、ITサービスの中断やインシデントの発生頻度を示す指標であり、長い時間が示されるほど、サービスが安定していることを示します。この指標を改善するためには、サービスの中断やインシデントの発生頻度を減少させる施策を行う必要があります。

選択肢1. インシデント対応事例のデータベースを整備し、分析することによって、サービスの中断から原因究明までの時間の短縮を図る。

誤りです。インシデントの対応時間を短縮することを目的としており、MTBSIの改善に直接寄与するものではありません。

選択肢2. サービスのメニューを増やすことによって、利用者数の増加を図る。

誤りです。利用者数を増やすもので、MTBSIを改善する方法ではありません。

選択肢3. サービスを提供しているネットワークの構成を二重化することによって、ネットワークがつながらなくなる障害の低減を図る。

正解です。ネットワークの二重化は、一つのネットワークルートが障害や中断が発生した場合でも、別のルートを利用してサービスを継続することが可能となる手法です。これにより、ネットワーク障害に起因するサービスの中断のリスクが大幅に減少します。

選択肢4. ヘルプデスクの要員を増やすことによって、サービス利用者からの個々の問合せにおける待ち時間の短縮を図る。

誤りです。ヘルプデスクの対応能力を向上させるもので、MTBSIとは直接関係ありません。

参考になった数10

02

MTBSIとは、システムの故障発生と次の故障発生までの平均経過時間間隔のことを言います。

そのため、MTBSIは長いほどよいことになります。

類似の用語としては、MTBF(平均故障間隔)があります。

可用管理に関する用語の内容を問う問題です。

選択肢1. インシデント対応事例のデータベースを整備し、分析することによって、サービスの中断から原因究明までの時間の短縮を図る。

サービスの中断から原因究明までの時間はMTRS(平均サービス回復時間)と言い、短いほど良いです。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢2. サービスのメニューを増やすことによって、利用者数の増加を図る。

サービスメニューの増加は複雑化へと結びつきMTBSIを長くすることにはなりません。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢3. サービスを提供しているネットワークの構成を二重化することによって、ネットワークがつながらなくなる障害の低減を図る。

ネットワークの二重化により、ネットワーク障害の低減へとつなげることは、MTBSIを長くすることになります。

よって本選択肢の内容は正しいです。

選択肢4. ヘルプデスクの要員を増やすことによって、サービス利用者からの個々の問合せにおける待ち時間の短縮を図る。

オペレータが対応するまでの平均時間のことをASA(平均応答時間)と言い、短いほど良いです。

よって本選択肢の内容は誤りです。

まとめ

MTBF(平均故障間隔)、MTTR(平均修理時間)とあわせて覚えるようにしましょう。

参考になった数4

03

MTBSI(Mean Time Between Service Incidents)とは、ITサービスの障害発生時から次の障害発生時までの平均時間のことです。

選択肢1. インシデント対応事例のデータベースを整備し、分析することによって、サービスの中断から原因究明までの時間の短縮を図る。

誤り。障害復旧時間の短縮になりますが、サービス継続時間の改善にはつながりません。

選択肢2. サービスのメニューを増やすことによって、利用者数の増加を図る。

誤り。サービスメニューの増加は、障害の増加につながります。

選択肢3. サービスを提供しているネットワークの構成を二重化することによって、ネットワークがつながらなくなる障害の低減を図る。

正しい。障害によるサービス中断を回避できます。

選択肢4. ヘルプデスクの要員を増やすことによって、サービス利用者からの個々の問合せにおける待ち時間の短縮を図る。

誤り。障害時の対応は向上しますが、サービス継続時間の改善にはつながりません。

参考になった数3