ITパスポートの過去問
令和5年度
マネジメント系 問19

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問題

令和5年度 ITパスポート試験 マネジメント系 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

システム開発のプロジェクトマネジメントに関する記述a〜dのうち、スコープのマネジメントの失敗事例だけを全て挙げたものはどれか。

a  開発に必要な人件費を過少に見積もったので、予算を超過した。
b  開発の作業に必要な期間を短く設定したので、予定期間で開発を完了させることができなかった。
c  作成する機能の範囲をあらかじめ決めずにプロジェクトを開始したので、開発期間を超過した。
d  プロジェクトで実施すべき作業が幾つか計画から欠落していたので、システムを完成できなかった。

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この過去問の解説 (3件)

01

スコープマネジメントとは、スコープ(作業の範囲)を定めて、その範囲内でプロジェクトを完了すように管理することを言います。

aは人件費についてですので、予算管理に関する事例です。

よってaの内容は誤りです。

bは、プロジェクト完了まで期間に関する事例ですので、タイムマネジメントに関する事例です。

よってbの内容は誤りです。

cは、機能の「範囲」に関する事例ですので、スコープマネジメントに関する事例です。

よってcの内容は正しいです。

dは、作業が欠落していた、すなわち作業範囲から漏れていたことに関する事例ですので、スコープマネジメントに関する事例です。

よってdの内容は正しいです。

選択肢1. a、b

a及びbは、スコープマネジメントに関する事例としては、誤った内容です。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢2. b、c

bは、スコープマネジメントに関する事例としては、誤った内容です。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢3. b、d

bは、スコープマネジメントに関する事例としては、誤った内容です。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. c、d

c及びdは、スコープマネジメントに関する事例としては、正しい内容です。

よって本選択肢の内容は正しいです。

まとめ

プロジェクトをマネジメントしていくことは実務においてとても重要です。

どのような視点でマネジメントが必要となるか理解していくようにしましょう。

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02

スコープマネジメントとは、スコープと呼ばれる成果物や作業範囲を定義し、作られたものが定められた基準に適しているかどうか確認しながら管理することを言います。定義する段階で過不足なく行われることが原則となります。

a.「人件費」とあるので、予算やコスト管理についての記述と分かります。

予算の計画と管理はコストマネジメントで行うことであり、スコープマネジメントでは行いません。

よって、aは誤りです。

b.「予定期間」とあるので、スケジュール管理についての記述と分かります。

スケジュールの計画と管理はタイムマネジメントで行うので、スコープマネジメントでは行いません。

よって、bは誤りです。

c.「作成する機能の範囲」つまり「作業範囲」に記述ですので、スコープマネジメントに関する記述と分かります。

よって、cは正しいです。

d.記述から「作業」に関することだと推測できるので、スコープマネジメントに関する記述と判断できます。

よって、dは正しいです。

まとめ

この問題では、スコープマネジメントであるかどうかの判断は「作業」に関するワードが含まれているかどうかで判断できます。

加えてスコープマネジメントでは、「予算」、「時間」、「期間」に関することを行わないことを覚えておけばさらに解答しやすくなります。

またスコープマネジメントでは、他にも「作業分解構造」、「作業の細分化」を意味する「WBS」と呼ばれるものの作成にも使われており、「WBS」は情報処理技術者試験では頻出ワードでもあるので覚えておくと尚良いです。

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03

スコープのマネジメントは、システム開発において作業範囲を明確にすることです。

a. コスト管理に関する記述です。

b. 時間管理に関する記述です。

c. スコープに関する記述です。

d. スコープに関する記述です。

選択肢4. c、d

本肢が正解です。

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