ITパスポート 過去問
令和6年度
問41 (マネジメント系 問6)

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問題

ITパスポート試験 令和6年度 問41(マネジメント系 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

あるプロジェクトの作業間の関係と所要時間がアローダイアグラムで示されている。このアローダイアグラムのBからEの四つの結合点のうち、工程全体の完了時間に影響を与えることなく、その結合点から始まる全ての作業の開始を最も遅らせることができるものはどれか。ここで、各結合点から始まる作業はその結合点に至る作業が全て完了するまで開始できず、作業から次の作業への段取り時間は考えないものとする。
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  • B
  • C
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この過去問の解説 (3件)

01

設問のアローダイヤグラムにおけるクリティカルパスを算出します。

 

A→B→D→F   45時間

A→B→D→E→F 50時間

A→B→E→F   55時間

A→C→E→F   40時間

 

これより、A→B→E→Fの工程が最短で終わらせるために最低限必要になる

時間で55時間になります。この工程に当てはまっていないのは、CとDです。

Cを含む工程は、40時間のため最大で15時間遅延することが可能ですが、

Dを含む工程は5時間しか遅延できません。

よって、最も遅らせることができるのは、Cです。

選択肢1. B

誤り。

クリティカルパスに位置するため遅らせることができません。

選択肢2. C

正しい。

Cを含む工程は、40時間のため最大で15時間遅延することが

可能です。

選択肢3. D

誤り。

Dを含む工程は5時間しか遅延できないため

最も遅らせるポイントではありません。

 

 

選択肢4. E

誤り。

クリティカルパスに位置するため遅らせることができません。

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02

まず、アローダイヤグラムに記されているすべてのルートがどれくらいの日数で終わるかを求めます。

 

ルート①A→B→D→F

15 + 10 +20 = 45

 

ルート②A→B→E→F

15 + 25 + 15 = 55

 

ルート③A→B→D→E→F

 

15 + 10 + 10 +15 =50

 

ルート④A→C→E→F

 

10 + 15 +15 = 40

 

4つのルートのうち、絶対に遅らせてはならないクリティカルパスを求めます。

クリティカルパスは最も時間がかかるルートなので、ルート②になります。

クリティカルパスにあるルートの開始を遅らせることができないので、

A→Bのルートをたどるルート①と③のA→Bの所要時間を増やすと、

全体の所要時間が増えます。

同様にE→Fの所要時間を増やしても、全体の所要時間が増えます。

したがって、BとEの作業に関わる所要時間を増やすことができないため、

選択肢から外れます。

 

クリティカルパスを動かさずに延長できる作業はCとDしかありません。

CかDの作業をどちらかの開始を最も遅らせられるかを判断する式は以下の通りになります。

 

開始を遅らせた場合の最大余裕時間 = クリティカルパスの合計所要時間 - 開始を遅らせたい作業を含むルートの合計所要時間

 

上記の式を当てはめると以下のとおりになります。

 

・作業C

55 - 40 = 15

 

・作業D

55 - 50 = 5

55 - 45 = 10

 

開始を遅らせた場合の最大余裕時間が最も大きい作業が答えになります。

選択肢1. B

クリティカルパス上にあるため、開始を遅らせることができません。

選択肢2. C

正解の選択肢です。

選択肢3. D

開始を遅らせることができますが、Cの方がもっと遅らせることができます。

選択肢4. E

クリティカルパス上にあるため、開始を遅らせることができません。

まとめ

アローダイヤグラムの計算は必ず出題されますので、計算できるようにしましょう。

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03

まず、本問のアローダイアグラムのすべての工程の時間を計算します。

 

1 A→B→D→F 15+10+20=45時間

2 A→B→D→E→F 15+10+10+15=50時間

3 A→B→E→F 15+25+15=55時間 クリティカルパス

4 A→C→E→F 10+15+15=40時間

 

3がクリティカルパスです。

問題文中の「工程全体の完了時間に影響を与えることなく、その結合点から始まる全ての作業の開始を最も遅らせることができるもの」は、クリティカルパス上にない工程ということになります。

この時点で選択肢は、CとDに絞られます。

 

Cから始まる作業が遅らせることができる時間はA→B→EとA→C→Eの差を計算すれば求められます。

40-25=15時間

 

Dから始まる作業が遅らせることができる時間はA→B→EとA→B→D→Eの差を計算すれば求められます。

40-35=5時間

 

計算結果よりCの方が遅らせることができる時間が大きいとわかりました。

選択肢1. B

最も遅らせることができるのはCであるため、本選択肢は不正解です。

選択肢2. C

本選択肢が正解です。

選択肢3. D

最も遅らせることができるのはCであるため、本選択肢は不正解です。

選択肢4. E

最も遅らせることができるのはCであるため、本選択肢は不正解です。

まとめ

慣れるまでは苦手意識を持ちやすいアローダイアグラムの問題ですが、練習を繰り返せば理解できます。

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