ITパスポートの過去問
令和6年度
マネジメント系 問17

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問題

令和6年度 ITパスポート試験 マネジメント系 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

システム開発プロジェクトにおいて、新機能の追加要求が変更管理委員会で認可された後にプロジェクトスコープマネジメントで実施する活動として、適切なものはどれか。
  • 新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。
  • 新機能を追加で開発するためのWBSのアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。
  • 変更されたWBSに基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。
  • 変更されたWBSに基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。

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この過去問の解説 (3件)

01

システム開発プロジェクトにおいて、新機能の追加要求が変更管理委員会で認可された後に、プロジェクトスコープマネジメントで実施する適切な活動を問う問題。

選択肢1. 新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。

解説: プロジェクトスコープマネジメントの主な役割は、プロジェクトで実施する作業を定義し、その内容を管理することです。変更要求が認可された後、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)を変更し、新しいスコープに基づいてコストの見積もりに必要な情報を提供するのは、プロジェクトスコープマネジメントにおける重要な活動です。この活動は、新機能のスコープを正式にプロジェクトに取り込むための適切な手順です。

選択肢2. 新機能を追加で開発するためのWBSのアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。

解説: プロジェクトチームの能力向上や必要なスキルの確認は、プロジェクトリソースマネジメントの範疇です。スコープの管理は、何を作るか(作業範囲)に焦点を当てるため、この選択肢はスコープマネジメントの活動とは直接関係がありません。

選択肢3. 変更されたWBSに基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。

解説: スケジュールの作成や完了時期の見通しは、プロジェクトスケジュールマネジメントの活動です。スコープマネジメントは作業範囲の定義や管理に焦点を当てるため、スケジュールの作成は直接的な活動とはいえません。

選択肢4. 変更されたWBSに基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。

解説: 要員の充足度の確認や外注の検討は、プロジェクトリソースマネジメントまたは調達マネジメントの領域に関連する活動です。これもスコープマネジメントの主要な役割とは異なります。

まとめ

プロジェクトスコープマネジメントは、プロジェクトで実施する作業範囲の定義と管理が主な役割です。この問題では、新機能の追加が認可された後、WBSを変更し、新しいスコープに基づいてコスト見積もりに必要な情報を提供するという活動が、最も適切なプロジェクトスコープマネジメントのプロセスです。

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02

正解は「新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。」です。

 

プロジェクトスコープマネジメントとは、プロジェクトの範囲(スコープ)を明確にし、生産物が基準の品質に達しているかを確認しながらプロジェクト管理を行うことです。

 

WBS(Work Breakdown Structure)とは、プロジェクトを管理するために、プロジェクト全体を作業レベルまで細かく分解した構成図です。

選択肢1. 新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。

プロジェクトスコープマネジメントで実施する活動なので、正解です。

選択肢2. 新機能を追加で開発するためのWBSのアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。

プロジェクト資源マネジメントで実施する活動です。

プロジェクト資源マネジメントとは、プロジェクトを進行する上で必要になる資源を洗い出しから調達、管理を行うまでの一連の活動のことです。

選択肢3. 変更されたWBSに基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。

プロジェクトスケジュールマネジメントで実施する活動です。

プロジェクトスケジュールマネジメントとは、プロジェクト全体のスケジュールの作成や管理をすることです。

選択肢4. 変更されたWBSに基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。

プロジェクト資源マネジメントで実施する活動です。

プロジェクト資源マネジメントとは、プロジェクトを進行する上で必要になる資源を洗い出しから調達、管理を行うまでの一連の活動のことです。

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03

この問題を解く際のポイントは、プロジェクトスコープマネジメントにおいて、変更管理委員会で認可された新機能追加要求が、プロジェクトにどう影響するかを管理するための具体的な活動が何であるかを理解することです。プロジェクトスコープマネジメントの主な目的は、プロジェクトの目標や成果物が変更される際に、適切な範囲での調整を行い、成功裏にプロジェクトを進めることです。特に、WBS(作業分解構成図)に関する調整がどのように行われるかがポイントになります。

選択肢1. 新機能を追加で開発するためにWBSを変更し、コストの詳細な見積りをするための情報として提供する。

プロジェクトスコープマネジメントにおいて、スコープが変更された場合、WBS(作業分解構成図)を更新することが必要です。WBSはプロジェクトの全体像を構成するための基本的なツールであり、変更が加わると、それに伴って必要なリソースやコストの見積りも変わります。したがって、WBSを変更し、それに基づいてコストの見積りを行うのは、スコープ変更後に適切な対応です。この選択肢は、プロジェクトスコープマネジメントにおける重要なプロセスであるため、正解です。

ポイント
スコープが変更された場合、その変更を反映するためにWBSを修正し、新たに必要なコストやリソースの見積りを行うことがスコープマネジメントの中心的な活動です。

選択肢2. 新機能を追加で開発するためのWBSのアクティビティの実行に必要なスキルを確認し、必要に応じてプロジェクトチームの能力向上を図る。

この選択肢は、スキルやプロジェクトチームの能力向上に関する内容ですが、これはプロジェクトの人的資源管理に関する活動です。スコープマネジメントでは、プロジェクトの範囲に関する管理が主な目的であり、チームのスキルや能力向上は、人的資源の管理に属します。新機能を追加する場合に、WBSを変更することが重要な活動であり、スキルの確認は主たる目的ではありません。このため、この選択肢は誤りです。

ポイント
チームのスキルや能力向上は人的資源管理に関連する内容であり、スコープマネジメントの活動には含まれません。

選択肢3. 変更されたWBSに基づいてスケジュールを作成し、完了時期の見通しを提示する。

この選択肢は、スケジュールに関する活動に焦点を当てていますが、これはプロジェクトスケジュールマネジメントの範疇です。スコープマネジメントの役割は、プロジェクトの範囲や成果物が適切に管理されることです。スコープの変更が認可された場合、その変更に基づいてWBSを更新し、範囲の変更を反映するのが重要な活動となります。スケジュールの見直しは、別の管理プロセスですので、この選択肢は誤りです。

ポイント
スケジュールの作成や見直しはスケジュールマネジメントに含まれ、スコープマネジメントの中心的な活動ではありません。

選択肢4. 変更されたWBSに基づいて要員の充足度を確認し、必要な場合は作業の外注を検討する。

この選択肢は、プロジェクトにおけるリソースの管理や外注の検討に関する内容です。リソースの管理はプロジェクト資源マネジメントに関連する活動であり、スコープマネジメントの主な役割とは異なります。スコープマネジメントの活動は、WBSを更新し、範囲や成果物が適切に管理されることに焦点を当てるため、要員の充足度や外注の検討はこのプロセスには直接関係しません。このため、この選択肢は誤りです。

ポイント
要員の充足度や外注の検討はプロジェクト資源マネジメントに属する活動であり、スコープマネジメントには含まれません。

まとめ

システム開発プロジェクトにおけるスコープマネジメントでは、変更が発生した場合、プロジェクト全体に影響を与えるWBS(作業分解構成図)の更新が最も重要な活動です。このWBSの更新に基づいて、後続のコスト見積りやリソースの配分が行われます。また、スケジュールやリソースの管理は別のプロセスに属するため、混同しないように注意が必要です。

このようなことを覚えておきましょう
プロジェクトスコープマネジメントでは、プロジェクトの範囲や成果物に関する管理を行います。スコープ変更があった場合は、WBSを修正することが最優先であり、それをもとにコスト見積りなどを行うという流れを理解しましょう。また、人的資源の管理やスケジュールの見直しは別の管理プロセスに該当するため、これらのプロセスの区別も重要です。

 

 

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