ITパスポート 過去問
令和7年度
問51 (マネジメント系 問16)
問題文
社内で開発及び運用を行っている経理システムの内部監査を実施するとき、システム監査人として、最も適切なものはどれか。
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問題
ITパスポート試験 令和7年度 問51(マネジメント系 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
社内で開発及び運用を行っている経理システムの内部監査を実施するとき、システム監査人として、最も適切なものはどれか。
- 経理システムの運用担当者
- 経理システムの開発を担当した委託会社の従業員
- 経理システムの利用者である経理担当者
- 経理とITの知識を有する経営者直轄組織の従業員
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この過去問の解説 (1件)
01
本問のテーマとなっているシステム監査の目的をおさらいしてみます。
システム監査とはシステムの信頼性、安全性、効率性などを客観的に評価することです。
そのような目的であるため、監査人には独立性と専門性が強く求められます。
この点をふまえて各選択肢をみていきます。
経理システムの運用担当者は、監査対象である経理システムを日常的に利用しています。
そのため、自身の業務の妥当性を客観的に評価することは難しく、独立性が担保されません。
そのため本選択肢は不正解です。
経理システムの開発を担当した委託会社の従業員は、当然ですが経理システムの開発に責任を負っています。
そのため監査対象システムの利害関係者の1人です。
そのような人物が監査を行なったとしても独立性が損なわれるため、客観的な監査は期待できません。
そのため本選択肢は不正解です。
経理担当者はシステムの利用者は、対象の経理システムについての知識はありますが、システム監査に必要なITの専門知識や監査技法は通常持ち合わせていないため、専門性に難があると考えられます。
また、自身の業務プロセスに関わるシステムであるため、独立性にも問題があります。
上記よりシステム監査人としては不適切ということになります。
そのため本選択肢は不正解です。
本問で問われている経理システム監査人には、経理とITの知識が必要不可欠です。
さらに、経営者直轄組織に所属していることで、経理システムに関わる部門からの干渉を受けにくく、独立性が保たれるので、客観的かつ公平な監査が期待できます。
そのため監査人として適切であるため、本選択肢が正解です。
システム監査人に求められる最も重要な要素として「独立性」と「専門性」があります。
独立性: 監査対象のシステムや業務に利害関係がなく、中立的な立場で監査を行えるかどうか。
専門性: 監査対象のシステムや業務に関する適切な知識を有していること。
本問でもこの要素を満たしているかどうかがポイントでした。
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