ITパスポート 過去問
令和7年度
問52 (マネジメント系 問17)
問題文
A社は会計システムの再構築のプロジェクトを立ち上げ、システム開発をB社に外部委託している。B社から納品される成果物の検収において、プロジェクトの品質管理に係る手続を遵守しているかどうかのシステム監査を行う監査人として適切な者は誰か。
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問題
ITパスポート試験 令和7年度 問52(マネジメント系 問17) (訂正依頼・報告はこちら)
A社は会計システムの再構築のプロジェクトを立ち上げ、システム開発をB社に外部委託している。B社から納品される成果物の検収において、プロジェクトの品質管理に係る手続を遵守しているかどうかのシステム監査を行う監査人として適切な者は誰か。
- 会計システムの再構築に関与しないA社の管理部門のリーダー
- 会計システムの再構築を担当するA社のプロジェクトマネージャ
- 会計システムの再構築を担当するB社のシステム開発リーダー
- 会計システムの再構築を担当するB社の品質管理責任者
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この過去問の解説 (1件)
01
企業が外部委託したシステム開発プロジェクトにおいて、納品物の監査をする適切な人物を選ぶ問題です。
システム監査において最も重要なのは、監査対象から独立した立場(独立性)で、かつ適切な専門知識を持っている(専門性)ことです。
上記をふまえて各選択肢をみていきます。
システム監査に適切な人物の条件は独立性と専門性です。
会計システムの再構築に直接関与していないA社の管理部門のリーダーであれば、プロジェクトの成果物や手続きに対して客観的な視点を持つことができるので独立性が保たれます。
また、管理部門のリーダーでもあるので、品質管理やプロジェクト管理に関する基本的な知識も持ち合わせていると期待できます。
本選択肢が正解です。
A社のプロジェクトマネージャは、会計システム再構築プロジェクトの発注者側責任者であり、プロジェクトの成功と品質に直接的な責任を負っています。
自身の管理下にあるプロジェクトの品質管理手続きを自ら監査することは、独立性が著しく損なわれるため、客観的な評価は期待できません。
本選択肢は不正解です。
B社のシステム開発リーダーは、システム開発の実行責任者であり、監査対象である成果物の開発に直接関与しています。
自身の開発した成果物やその過程を自分で監査することになるため、独立性が完全に欠如しており、客観的かつ公平な監査は不可能です。
本選択肢は不正解です。
B社の品質管理責任者は、B社内で開発されたシステムの品質を保証する立場の人物です。
しかし、この問題ではB社から納品される成果物の検収、監査をA社側が行うと読み取れます。
B社の品質管理責任者はB社側の立場であるため、A社にとっての独立性は担保されないからです。
本選択肢は不正解です。
この問題は、システム監査の最も基本的な原則である「独立性」の重要性を問うものでした。
もう一つの原則である「専門性」についても改めてまとめます。
独立性: 監査対象の当事者や、その結果に直接的な影響を受ける立場にであること。
専門性: 監査対象に関する適切な知識や経験を有していること。
同様の問題が出題された際には、提示された人物が「監査対象に対して利害関係がないか」という点を最優先で確認し、その上で「監査に必要な専門知識を持っているか」という観点から判断するようにしましょう。
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