ITパスポート 過去問
令和7年度
問56 (テクノロジ系 問1)

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問題

ITパスポート試験 令和7年度 問56(テクノロジ系 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

Bluetoothに追加された仕様の一つであり、省電力性に優れているので、IoTシステムを長期間運用でき、送受信デバイス間の距離を知ることにも使われているものはどれか。
  • BLE
  • IrDA
  • NFc
  • PLC

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この過去問の解説 (1件)

01

IoT(Internet of Things)デバイスは、バッテリー駆動で長期間稼働することが多いため、消費電力が非常に少ない無線通信技術が求められます

上記に対応できるBluetoothの追加仕様についての問題です。

各選択肢の無線通信技術の特性を理解しているかが、正解を導き出す上でのポイントとなります。

選択肢1. BLE

BLEはBluetooth Low Energy(ブルートゥース・ロー・エナジー)の略で、Bluetoothの拡張仕様として2010年に登場しました。

その名のとおり極めて低い消費電力が最大の特徴であり、ボタン電池1つで数年間の稼働が可能なデバイスも存在します。

このように消費電力が小さいため、IoTデバイスなど、頻繁な充電が難しい機器での利用が広がっています

また、電波の強度を利用して、送受信デバイス間の距離を測定する機能も持っています

このような特徴を備えているため、本選択肢が正解です。

選択肢2. IrDA

IrDAはInfrared Data Associationの略で、赤外線通信の標準規格です。

かつて携帯電話などで利用されましたが、高速なデータ転送には不向きで、送受信機器の間に遮蔽物があると通信ができない、距離が短いといった制約があります。

本問で問われている特徴には合致しないため、本選択肢は不正解です。

 

選択肢3. NFc

NFCはNear Field Communicationの略で、近距離無線通信技術です。

数cm程度の非常に短い距離でのデータ通信に特化しており、交通系ICカード、スマートフォン決済、非接触型カードリーダーなどに広く利用されています。

電力消費は比較的低いですが、常に通信を行うIoTデバイスの長期間運用には不向きであり、距離測定の用途も主ではありません

本選択肢は不正解です。


 

選択肢4. PLC

PLCはPower Line Communicationsの略で、電力線通信を指します。

家庭やオフィスの既存の電力線を利用してデータを送受信する技術です。

新たな配線が不要というメリットがありますが、電力線のノイズの影響を受けやすい、通信速度が安定しないなどの課題があります。

バッテリー駆動のIoTデバイスが直接電力線通信を行うケースは稀であり、問題文の記述とは合致しません。

本選択肢は不正解です。
 

まとめ

本問の正解であるBLEは、IoTデバイスの長期運用を可能にする省電力性と、デバイス間の距離測定が可能な点が大きな特徴です。

ウェアラブル、スマートホーム、ヘルスケアデバイスなど、幅広いIoT分野で活用されています。

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