管理栄養士の過去問
第28回
応用栄養学 問89

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第28回 管理栄養士国家試験 応用栄養学 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

栄養ケア・マネジメントに関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 栄養アセスメントの項目には、問診・観察が含まれる。
  • 栄養ケア計画は、管理栄養士と他職種が連携し作成する。
  • 短期目標は、計画全体の到達目標である。
  • モニタリングは、最終的な評価である。
  • 評価には、経済評価を含まない。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1と2 です。

1.正しい記載です。身体計測や臨床検査・臨床審査・食事調査・環境調査などをアセスメントしますが、臨床審査に問診や観察が含まれます。

2.正しい記載です。管理栄養士だけで栄養ケア計画を立てるのは困難ですので、他の職種と連携します。

3.計画全体の到達目標は長期目標とします。

4.モニタリングでは、栄養ケアプログラム実施過程の評価を行います。

5.経済評価も含めて評価する必要があります。

参考になった数22

02

正解は 1と2 です。

栄養ケア・マネジメントは、①栄養スクリーニング②栄養アセスメント③栄養ケア計画の作成と実践④モニタリング・評価の手順によって行います。

1、 文章通りです。栄養スクリーニングの結果、低栄養状態と評価された場合、問診・観察のほか、食事摂取状況などのアセスメントを行います。

2、 文章通りです。
栄養ケア計画は、管理栄養士やケアマネジャー、看護師などの多職種が連携し作成します。

3、 長期目標が計画全体の到達目標であるのに対し、短期目標は、計画全体の到達目標を達成するために、対象者が取り組みやすく、実現可能性や優先順位を考慮してたてる具体的な目標のことです。

4、 モニタリングは、栄養ケア計画の実施における定期的な達成状況の確認のために行われます。

5、 評価の際は、経過評価、影響評価、結果評価、経済評価などの項目を総合的に判定します。

参考になった数6

03

正解は 1,2 です。

3 短期目標は対象者が実践しやすい、具体的な目標のことを言います。その多くは数値目標です。

栄養ケア計画において、目標は長期、中期、短期の順で立て、より具体的に落とし込んでいきます。つまり、長期目標を達成するための中期目標、中期目標を達成するための短期目標をたてていきます。

【具体例】
長期目標 肥満を改善する
中期目標 ①運動習慣を身に付ける
     ②食生活を改善する
短期目標 ①通勤時週に2回、一駅分歩く
     ②毎日の外食をやめ、一週間に2回は自炊をする

4 モニタリングは目標に対しての取組がどのように行われているか経過観察、達成状況の確認を行うことです。

5 評価には、以下の5つがあります。
●経過評価⇒栄養ケア計画自体が、順調に行われているかの評価です。
具体的には、月3回の栄養相談を予定していた場合、それが何回行われたのかを評価します。

●影響評価⇒栄養ケア計画により、対象者に行動変容を促せたかどうかを評価します。
具体的には、「栄養相談を重ねた結果、通勤時の運動はできるようになったが外食は減っていない」といった評価を行います。

●結果評価⇒栄養ケア計画の目標が達成されたかを評価します。
具体的には「体重減少はみられるが、肥満改善には至っていない」といった評価を行います。

●経済評価⇒支出にみあった結果が得られたかどうかを評価します。

●総合評価⇒以上の4つを総合的に見て、栄養ケア計画を評価します。

参考になった数5