管理栄養士の過去問
第28回
応用力問題 問193

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問題

第28回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問193 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん、53歳、女性。会社の特定健康診査の結果は、身長155cm、体重61kg、BMI 25.4kg/m2、腹囲91cm、血圧136/82mmHg、空腹時血糖値98mg/dL、血清中性脂肪値120mg/dL、血清HDL-コレステロール値58mg/dLであった。また、問診により以下のことが明らかになった。服薬なし。喫煙なし。通勤で30分程度歩いているが、日常的運動習慣はない。飲酒量は毎日缶ビール(350mL)1本。朝食を抜くことがある。

Aさんの特定健康診査における、ステップ2の追加リスクの数と保健指導レベルの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 追加リスクの数:0   保健指導レベル:動機づけ支援
  • 追加リスクの数:2   保健指導レベル:動機づけ支援
  • 追加リスクの数:2   保健指導レベル:積極的支援
  • 追加リスクの数:3   保健指導レベル:積極的支援
  • 追加リスクの数:1   保健指導レベル:動機づけ支援

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、特定保健指導の階層化をきちんと覚えていなければ解くことはできません。


まずはじめに着目すべき点は腹囲です。

ステップ1 内臓脂肪リスク
腹囲 男性≧85㎝、女性≧90㎝ は(1)

腹囲 男性<85㎝、女性<90㎝、かつBMI≧25 
は(2)

続いて、問題文から血糖値、脂質、血圧、喫煙歴の有無を読み取ります。

ステップ2 追加リスク
1.血糖値 (空腹時血糖100㎎/dl以上、HbA1c5.2%以上、薬剤治療中)

2.脂質(中性脂肪150㎎/dl以上、HDLコレステロール40㎎/dl未満、薬剤治療中)

3.血圧(収縮期130㎜Hg以上、拡張期85㎜Hg以上、薬剤治療中)

4.喫煙歴あり(上記1から3で1つ以上該当の場合はカウントする)


ステップ1で(1)に該当 かつ ステップ2の追加リスクが2つ以上では積極的支援となり、追加リスク1つでは動機づけ支援となり、追加リスクなしでは情報提供となります。

ステップ1で(2)に該当 かつ ステップ2の追加リスクが3つ以上では積極的支援となり、追加リスク1~2つでは動機づけ支援となり、追加リスクなしでは情報提供となります。

この階層化をもとに問題を解くと、

女性で腹囲が91cmということは、
内臓脂肪リスクの腹囲90cm以上、つまり(1)に該当します。

血圧が136/82mmHgということは、
血圧130/85mmHgの基準のうち、収縮期血圧の方が超しているので、追加リスクとしてカウントします。

喫煙なしということなので、喫煙はカウントされません。
つまり、追加リスクは1つです。


よって、この問題文の女性は、
追加リスクの数が1つ、動機づけ支援レベルです。
正しい答えは5番です。





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02

特定保健指導の階層化では

ステップ1 内臓脂肪リスク
腹囲 男性≧85㎝、女性≧90㎝ →(1)

腹囲 男性<85㎝、女性<90㎝、かつBMI≧25 →(2)

ステップ2 追加リスク
1.血糖値 (空腹時血糖100㎎/dl以上、HbA1c5.2%以上、薬剤治療中)

2.脂質(中性脂肪150㎎/dl以上、HDLコレステロール40㎎/dl未満、薬剤治療中)

3.血圧(収縮期130㎜Hg以上、拡張期85㎜Hg以上、薬剤治療中)

4.喫煙歴あり(上記1から3で1つ以上該当の場合)


ステップ1で(1)の場合、ステップ2の追加リスクが2つ以上→積極的支援
追加リスク1つ→動機づけ支援
追加リスク無し→情報提供

ステップ1で(2)の場合、ステップ2の追加リスク3つ以上→ 積極的支援
追加リスク1~2つ→動機づけ支援
追加リスク無し→情報提供

この女性の場合は腹囲90㎝以上でステップ1の(1)に該当します。

ステップ2の収縮期血圧130㎜Hg以上に該当します。

よって追加リスクが1つ→動機づけ支援となります。

正解は5です。







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03

BMI 25.4kg/m2、腹囲91cmということで、特定保健審査のステップ1で①に該当します。
次に、ステップ2では血圧が該当しているので、追加リスクは1つであり、動機付け支援となります。

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