管理栄養士の過去問
第27回
基礎栄養学 問85

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

脂溶性ビタミンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • β-カロテンの大量摂取は、胎児奇形のリスクを高める。
  • ビタミンDは、生体膜におけるフリーラジカルの生成を防止する。
  • ビタミンKは、欠乏すると溶血性貧血をきたす。
  • 脂溶性ビタミンは、水溶性ビタミンに比べて体内に蓄積しやすい。
  • ビタミンEは、血液凝固因子の産生に必要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

基礎栄養学/ビタミンの栄養からの出題です。

1.ビタミンAの過剰摂取では胎児奇形リスクの上昇が知られていますが、β-カロテンでは必要分だけがビタミンAに変換されることで、あまり過剰摂取のリスクは心配ないとされています。

2.生体膜におけるフリーラジカルの生成を防止する働きが知られているのは、強い抗酸化作用を有するビタミンEです。

3.不足によって溶血性貧血をきたすのは、ビタミンEです。

4.正しい記載です。水溶性ビタミンは尿とともに排泄されやすく、脂溶性ビタミンは排泄されにくいため過剰症のリスクが懸念されます。

5.血液凝固因子と関連が深いのはビタミンKです。

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02

1.βカロテンではなく、ビタミンAの大量摂取により、胎児奇形のリスクが高まります。
生体内で、βカロテンがビタミンAとして利用されるのは約1/12なので、大量に摂取したとしても過剰症はほとんど起こりません。

2.ビタミンDではなく、ビタミンEが抗酸化作用をもっているので、生体膜におけるフリーラジカルの生成を防止します。

3.ビタミンKではなく、ビタミンEは細胞膜の酸化を防ぐ役割をもつため、欠乏すると赤血球の細胞膜が破壊され、溶血性貧血をきたします。

4.脂溶性ビタミンは脂に溶けやすいため体内に溜まりやすいのに対して、水溶性ビタミンは水に溶けやすく、体内から出ていきやすいビタミンです。
よって、正しい答えとなります。

5.ビタミンEではなく、ビタミンKが血液凝固因子の産生に必要なビタミンです。

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03

正解は 4 です。

1:妊娠時のビタミンAの大量摂取は、胎児奇形のリスクを高めます。

2:ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進するなどのカルシウム代謝に関連しています。生体膜におけるフリーラジカルの生成を防止するのは、ビタミンEです。

3:ビタミンKは、欠乏すると脳出血や頭蓋内出血などの出血傾向がみられます。

5:血液凝固因子(プロトロンビン・フィブリノーゲン)の産生に必要なのは、ビタミンKです。

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