管理栄養士の過去問
第27回
給食経営管理論 問176

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 給食経営管理論 問176 (訂正依頼・報告はこちら)

病院における組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 食事療養部門を業務の専門に分けて組織する場合は、ファンクショナル組織である。
  • 食事療養部門が診療部門の下に組織されている場合は、マトリックス組織である。
  • 食事療養部門の調理業務を外部委託している場合は、事業部制組織である。
  • 栄養サポートチーム(NST)は、ラインアンドスタッフ組織である。
  • 食事療養部門が事務部門の下に組織されている場合は、ライン組織である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

1:ファンクショナル組織とは、組織を専門能力別に区分した形態を指します。

2:食事療養部門が診療部門の下に組織されている場合は、ファンクショナル組織です。
診療部門からの支援、及び診療部門と同列である事務部門からの支援の下、食事療養部門が動くことで、それぞれが機能します。

3:食事療養部門の調理業務を外部委託している場合は、ライン組織です。
食事療養部門が栄養管理・指導業務を行い、その指示の下で委託先が調理業務を行うという、一本の指揮系統になります。

4:栄養サポートチーム(NST)は、マトリックス組織です。
マトリックスとは網の目状のことをいいます。組織を専門能力別に区分した形態(ファンクショナル組織)をベースに、プロジェクトなどに応じて各部門から人員を集めた別区分も同時に存在する状態です。
一人が複数の区分に属し、指示系統が複数存在します。

5:食事療養部門が事務部門の下に組織されている場合は、ラインアンドスタッフ組織です。
一本の指示系統であるライン組織に、支援をするスタッフ(事務部門)が加えられた形態です。

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02

正解は1.【食事療養部門を業務の専門に分けて組織する場合は、ファンクショナル組織である。】です。

以下、詳細の説明です。

1.〇
ファンクショナル組織とは、組織を職務別に区分した組織です。
共通の活動にまとめられており、統制が図りやすく、
管理範囲の拡大が可能です。
大きな組織で採用されることが多く、人事部、営業部、
経理部などがその例です。

2.×
マトリックス組織とは、地域別、商品別、業務別など組織を
マトリックスに分割し、再変化した組織です。
複数の目標を同時達成するために異なる組織形態の内部を分割し、
組み合わせた構造です。
食事療養部門が診療部門の下に組織されている場合は、
ファンクショナル組織に当てはまります。

3.×
事業部制組織とは、組織を地域別・商品別などに分類し、
1つの独立した経営運営を図る組織です。
食事療養部門の調理業務を外部委託している場合は、
ライン組織に当てはまります。

4.×
ラインアンドスタッフ組織とは、組織が目的とする
専門的な業務に直接携わるライン部門と、
ライン部門を支援する専門的な仕事や管理事項の支援に携わるスタッフ部門とが
組み合わされる組織です。
栄養サポートチーム(NST)はマトリックス組織に当てはまります。

5.×
ライン組織とは、組織が目的とする業務に直接携わる部門をラインといい、
命令系統がトップから底辺に直線でつながる組織をいいます。
食事療養部門が事務部門の下に組織されている場合は、
ラインアンドスタッフ組織に当てはまります。

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03

正解:1

ファンクショナル組織とはその組織を専門の能力別に分けた組織のことをいいます。

2.食事療養部門が診療部門の下に組織されている場合、同列の事務部門より助言や支援を受けることからファンクショナル組織だと考えられます。

3.食事療養部門の調理業務を外部委託している場合は病院側は栄養指導の業務のみになるため、ライン組織だと考えられます。

4.栄養サポートチームは様々なチームとの連携により複数の支持や命令があるためマトリックス組織だと考えられます。

5.食事療養部門が事務部門の下に組織されている場合、ラインアンドスタッフ組織です。

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