管理栄養士の過去問
第26回
公衆栄養学 問165
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問165 (訂正依頼・報告はこちら)
日本人の食事摂取基準(2010年版)に基づいた集団の食事改善計画である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 生活習慣病の一次予防のために、平均摂取量が目標量(DG)の範囲に入るように計画を立てる。
- エネルギー摂取の過不足を防ぐために、エネルギーの平均摂取量を推定エネルギー必要量(EER)付近になるように計画を立てる。
- 栄養素の過剰摂取を防ぐために、平均摂取量が耐容上限量(UL)未満になるように計画を立てる。
- 栄養素の摂取不足を防ぐために、推奨量(RDA)を下回る者の割合をできるだけ少なくするように計画を立てる。
- 栄養素の摂取不足を防ぐために、平均摂取量を目安量(AI)付近まで改善するように計画を立てる。
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この過去問の解説 (3件)
01
2.× エネルギー摂取の過不足→BMIが正常範囲内に留まっている者の割合を増やすことを目的として立案します。
3.× 栄養素の過剰摂取→集団全員の摂取量が耐容上限量未満になるように立案します。(平均摂取量ではなく全員がというところが重要です。)
4.× 栄養素の摂取不足→推定平均必要量を下回る者の割合をできるだけ少なくするよう計画を立てます。
5.○ 集団の平均摂取量を目安量まで改善させるための計画立てます。
よって正解は5です。
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02
2. 推定エネルギー必要量はエネルギーの不足のリスクと過剰のリスクの両方が最も小さくなる摂取量と定義されています。しかし、エネルギー摂取量の評価や判定はBMIを指標とし、モニタリングは体重を指標にして行い、計画は、エネルギー摂取量の制限だけでなく、エネルギー消費量(身体活動の増加)も併せて計画するため誤となります。
3. 集団における食事改善計画では、栄養素の過剰摂取を防ぐために、習慣的な摂取量が耐容上限量以上の者の割合をゼロにしなければいけないため誤となります。
4. 集団における食事改善計画では、栄養素の摂取不足を防ぐために、習慣的な摂取量が推定平均必要量以下である者の割合を2.5%以下にすることをめざすため誤となります。
5. 集団における食事改善計画では、集団における摂取量の中央値が目安量になることをめざすため正となります。
よって正解は、5. となります。
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03
1.生活習慣病の一次予防のためには、目標量(DG)の範囲に入るものまたは近づく者の割合を増やすように計画を立てる必要があります。
2.エネルギー摂取の過不足を防ぐためには、正常範囲内に留まっている者の割合を増やすように計画を立てる必要があります。
3.栄養素の過剰摂取を防ぐためには、集団全員の摂取量が耐容上限量(UL)未満になるように計画を立てる必要があります。
4.集団を対象とする場合は、栄養素の摂取不足を防ぐための計画を立てるときに、推奨量(RDA)は使いません。
5.食事摂取基準の目安量(AI)とは、特定の集団における、ある一定の栄養状態を維持するのに十分な量のことをいいます。そのため、ある栄養素の摂取量が不足しないようにするには、とりあえず目安量を目標に摂取できるような計画を立てるということになります。
よって、正しい答えとなります。
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