管理栄養士の過去問
第26回
公衆栄養学 問166

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問題

第26回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問166 (訂正依頼・報告はこちら)

ある地域集団1,500人(30~49歳、女性)に対して行った食事調査の結果から、カルシウム摂取量の分布を下表に示す。日本人の食事摂取基準(2010年版)を用いて推定した不足者の割合である。正しいのはどれか。1つ選べ。
ただし、30~49歳、女性のカルシウムの推定平均必要量(EAR)は550 mg/日、推奨量(RDA)は650 mg/日である。
問題文の画像
  • 25%以上50%未満
  • 50%以上75%未満
  • 10%未満
  • 75%以上
  • 10%以上25%未満

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この過去問の解説 (3件)

01

食事摂取基準の概念を把握しておく必要があります。

・推定平均必要量(EAR);特定集団の50%が必要量を満たす1日の摂取量
集団を対象とする場合、以下の者の割合はは不足者の割合とほぼ一致する。

・推奨量(RDA);特定集団の97~98%が必要量を満たす1日の摂取量

・目安量(AI);良好な栄養状態を維持するのに十分な量

・目標量(DG);生活習慣病予防のための目標摂取量。

・上限量(UL);過剰摂取による健康障害を起こすことのない最大摂取量。

表よりカルシウムの推定平均必要量(EAR)550 mg/日は25%以上50%未満にあるため不足者の割合は25%以上50%未満である。

よって正解は1です。

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02

50パーセンタイル値(中央値)及び平均値が推定平均必要量(EAR)と推奨量(RDA)の間に入っていることから、カルシウム摂取量の不足の確率は、大まかに2%以上50%未満であるといえます。
また、25パーセンタイル値が391mgであり、不足者の割合は25%以上になります。
そして、50パーセンタイル値が推定平均必要量(EAR)を上回っていることから、不足の上限値は50%よりもやや低い値となります。

よって、正しい答えは、
1番の25%以上50%未満となります。

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03

○推定平均必要量…集団の場合、習慣的な摂取量が推定平均必要量以下の者の割合は、不足者の割合とほぼ一致します。
○推奨量…集団を対象とする場合は用いません。
○目安量…集団における摂取量の中央値が目安量以上の場合は、不足者の割合は少くなります。
○目標量…集団を対象とした場合、目標量に達していない者の割合または示された範囲外にある者の割合は、当該生活習慣病のリスクが高いものの割合と一致します。
○上限量…集団を対象とした場合、習慣的な摂取量が上限量を上回っている者の割合は、過剰摂取による健康障害のリスクを持っている者の割合と一致します。

カルシウムの推定平均必要量は550mg/日は表の25%以上50%未満になるので、正解は 1. 25%以上50%未満となります。

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