管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問27

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒト体内における脂肪酸に関する記述である。正しいのはどれか。
  • リノール酸は、アラキドン酸の前駆体となる。
  • エイコサペンタエン酸は、パルミチン酸から合成される。
  • ドコサヘキサエン酸は、γ-リノレン酸から合成される。
  • オレイン酸は、必須脂肪酸である。
  • トランス脂肪酸は、血清LDL‐コレステロール値を低下させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質の代謝からの出題です。

1.記載の通りです。リノール酸は必須脂肪酸ですが、アラキドン酸はリノール酸から合成することができます。

2.エイコサペンタエン酸は、α-リノレン酸から合成されます。

3.ドコサヘキサエン酸は、α-リノレン酸から合成されます。

4.必須脂肪酸は、リノール酸・α-リノレン酸・アラキドン酸です。

5.トランス脂肪酸は、血清LDL-コレステロール値を増加させることが懸念されています。

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02

1.○ n-6系のアラキドン酸はn-6系のリノール酸はから合成されます。


2.× エイコサペンタエン酸(EPA)は、n-3系のα-リノレン酸から合成されます。


3.× ドコサヘキサエン酸(DHA)は、α-リノレン酸から合成されたエイコサペンタエン酸から合成されます。

4.× オレイン酸は、ステアリン酸から合成できるので必須脂肪酸ではありません。
必須脂肪酸はn-6系のリノール酸、n-3系のα-リノレン酸です。

5.× トランス脂肪酸は、血清LDL‐コレステロール値を上昇させ、心疾患の原因ともなると問題視されています。
トランス脂肪酸は加工油脂(マーガリン、ショートニング、クリーム等)に多く含まれています。

よって正解は1です。

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03

正解は1.【食後には、肝臓におけるグルコースの利用が増大する。】です。

以下、詳細の説明です。

1.○
アラキドン酸はn-6系不飽和脂肪酸で、体内ではリノール酸から合成できます。
なお、リノール酸自体は必須脂肪酸のため、体内で合成できません。

2.×
エイコサペンタエン酸(EPA)は不飽和脂肪酸の一種で、
α-リノレン酸から合成されます。
α-リノレン酸自体は必須脂肪酸のため、体内で合成できません。

3.×
ドコサヘキサエン酸(DHA)は多価不飽和脂肪酸の一種で、
α-リノレン酸から合成されます。

4.×
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸の一種で、
パルミチン酸からステアリン酸を経て合成されるため、
必須脂肪酸ではありません。
必須脂肪酸は、不飽和脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などです。

5.×
トランス脂肪酸とは、トランス型の炭素の二重結合をもつ不飽和脂肪酸を指します。
トランス脂肪酸は、
血清LDLコレステロール(悪玉コレステロール)値を上昇させる一方で、
HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させるとされています。
日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、
心臓病のリスクを高めることが示されています。

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