管理栄養士の過去問
第25回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問29

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

ヒト体内に見出される窒素化合物とその前駆体のアミノ酸に関する組合せである。正しいのはどれか。
  • 一酸化窒素 ----- フェニルアラニン
  • 尿素 -------------- アルギニン
  • 尿酸 -------------- ロイシン
  • ドーパミン ----- トリプトファン
  • ナイアシン ----- グルタミン酸

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 一酸化窒素はアルギニンと酸素から合成されます。血圧を低下させる働きがあります。 フェニルアラニンは必須アミノ酸の1つで、チロシンの前駆体です。

2.○ 有害なアンモニアは尿素回路において無害な尿素に変換されます。 アルギニンがオルニチンに変換される際に尿素が産生されます。

3.× 尿酸はプリン体塩基の代謝産物です。

4.× ドーパミンはチロシンから生成されます。
トリプトファンは必須アミノ酸の一つでセロトニンの前駆体です。また、ナイアシンを生成します。


5.× ナイアシンはトリプトファンから作られます。
ナイアシンは化学名をニコチン酸といい、NAD,NADPの成分となり、水素伝達に関与しています。

よって正解は2です。 

参考になった数17

02

正解は2.【尿素 - アルギニン】です。

以下、正しい組み合わせとその詳細の説明です。

1.×
正しくは、「一酸化窒素 - アルギニン」です。
体内でシトルリンがアルギニンに転換される際に一酸化窒素が産み出されます。
一酸化窒素は血管拡張と血流促進などの作用があります。
なお、フェニルアラニンはチロシンの前駆体です。

2.○
尿素回路においてアルギニンはアルギナーゼで触媒されて加水分解され、
尿素とオルニチンとなります。

3.×
正しくは、「尿酸 - プリン体」です。
プリン骨格を持つ化合物を総称してプリン体といいます。
尿酸はプリン体塩基(アデニン、グアニン等)の代謝産物で、
痛風の原因物質とされています。

4.×
正しくは、「ドーパミン ‐ チロシン」です。
チロシンは、ドーパミンをはじめとした神経伝達物質の材料であり、
アドレナリンやノルアドレナリンの前駆体でもあります。
なお、トリプトファンはナイアシンやセロトニンの前駆体です。

5.×
正しくは、「ナイアシン ‐ トリプトファン」です。
水溶性ビタミンであるナイアシンはトリプトファンから合成されます。

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03

正解は 2 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/アミノ酸・たんぱく質・糖質・脂質・核酸の構造と機能からの出題です。

1.一酸化窒素との正しい組み合わせは、アルギニンとなります。

2.正しい組み合わせです。

3.尿酸はプリン塩基の最終代謝産物です。

4.ドーパミンとの正しい組み合わせは、チロシンになります。

5.ナイアシンとの正しい組み合わせは、トリプトファンになります。

参考になった数2