管理栄養士の過去問
第25回
栄養教育論 問106

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問題

第25回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問106 (訂正依頼・報告はこちら)

保健信念モデル(ヘルスビリーフモデル)を応用した糖尿病の「罹患性の認知」を高める栄養教育に関する記述である。正しいのはどれか。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.宴席でのお酒の断り方を練習させるのは、ソーシャルスキルトレーニング(社会的技術訓練)の例です。

2.糖尿病で入院した同年代の同僚の事例を紹介されることで、自分も糖尿病に罹患するかもしれないということを理解することにつながります。
つまり、「罹患性の認知」ということなので正しい答えとなります。

3.糖尿病合併症の足壊疽の写真を見せることは、「重大性の認知」の例です。

4.簡単にできる低エネルギー料理を紹介することは、「効力期待」を高める例です。

5.糖尿病予防に適正体重の維持が有効だと話すことは、「結果期待」の例です。

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02

保健信念モデルはベッカーが提唱したもので、
行動することの有益性が行動することへの負担感を上回ると実行の可能性が高まるとしています。

1. 宴席でのお酒の断り方を練習させるのは社会技術訓練の一つです。

2.正解です。
糖尿病で入院した同年代の同僚の事例を紹介することで自分も病気になるかもしれないという疾病にかかる可能性を認知させます。

3.疾病にかかることが大変なことだ、と認知させるので重大性の認知です。

4.自分にもできるかもしれない、という実行することへの期待を高めるため効力期待です。

5.行動をした結果を期待しているので結果期待です。

参考になった数2

03

◎保健信念モデル(ヘルスビリーフモデル)
 自分の健康や疾病の状況を、その人がどのように解釈しているかという概念で、その主観的解釈が行動に影響すると考える行動モデルのことです。自分の行動が将来の大きな利益につながると考える人では、セルフケア行動の実行度は高くなり、ケアのためにかかる犠牲が大きいと思う人では実行度が低くなり、問題を深刻にとらえすぎても軽視過ぎても適切な行動につながりにくいと仮定されています。

1. 宴席でのお酒の断り方の練習は、社会技術訓練に該当するので誤となります。

2. 糖尿病で入院した同年代の同僚の事例を聞くことで、自分も糖尿病に罹患するかもしれないという罹患性の認知を高めるので正となります。

3. 糖尿病合併症の写真を見ることは、糖尿病になることへの重大性の認知なので誤となります。

4. 簡単にできる低エネルギー料理を紹介することは、自分にもできるかもしれないという効力期待を高めることに該当するので誤となります。

5. 糖尿病予防には適正な体重を維持することが有効だと話をすることは、行動の結果期待されることで、結果期待を高めることに該当するので誤となります。

よって正解は、2. となります。

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