管理栄養士の過去問
第24回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

食物アレルギーに関する記述である。正しいのはどれか。
  • 乳幼児の食物アレルギーは、自然寛解しない。
  • アレルゲンを推定するため、特異的IgG抗体検査を行う。
  • 食物アレルギーでは、皮膚症状は認められない。
  • 食物誘発アレルギーの皮内反応は、15~20分後に判定する。
  • 果物では、食物アレルギーは生じない。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.乳幼児の食物アレルギーは、自然寛解する例が報告されています。

2.アレルゲンを推定するために、特異的IgE抗体検査を行います。

3.食物アレルギーでは、皮膚症状は認められます。

5.果物で、食物アレルギーを生じます。

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02

1.× 乳幼児の食物アレルギーは、自然寛解することがあります。
 食物アレルギーは、消化器機能が未熟な乳幼児に起こりやすく、年齢とともに軽快(免疫寛容)していく場合が多いです。

2.× アレルゲンを推定するため、特異的IgE抗体検査を行います。
 食物アレルギーの診断は、臨床症状、皮膚テスト、血清特異性IgE抗体陽性、食物除去試験、食物経口負荷試験などがあります。
 食物アレルギーは多くがIgE抗体が関与するⅠ型アレルギーです。

3.× 食物アレルギーでは、皮膚症状は認められます。
 食物アレルギーの症状は全身に現れ、多様ですが、特に皮膚や消化器に現れることが多いです。
 ①皮膚症状:発赤、蕁麻疹、湿疹、かゆみ
 ②呼吸器症状:咳、喘息、呼吸困難
 ③消化器症状:嘔吐、腹痛、下痢、嚥下困難、口唇の腫脹
 ④その他:発熱、頭痛、くしゃみ、眼球のかゆみなど

4.○
 食物アレルギーはⅠ型アレルギーなので即時型です。
 皮膚プリックテストは、試薬を皮膚に1滴のせて、専用の針で皮膚に小さな傷をつけて、15分後に皮内反応をみて判定します。

5.× 果物でも食物アレルギーは生じます。
 アレルギーの任意表示20品目の中に果物(オレンジ、キウイ、バナナ、もも、りんご)も含まれています。

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03

1.小児の場合は、加齢とともに自然寛解する場合も多いです。

2.アレルゲンを推定するため、特異的IgE抗体検査を行います。

3.食物アレルギーでは、じん麻疹やアトピー性皮膚炎といった皮膚症状を起こすほか、アナフィラキシーショックや、胃腸症状など、様々な症状を引き起こします。

4.食物アレルギーは即時型であるため、皮内反応は15~20分後に判定します。
よって、正しい答えとなります。

5.果物では、食物アレルギーの原因の5%前後を占めています。アレルギー表示で特定原材料には果物は含まれませんが、任意表示のものに、オレンジ、キ
ウイフルーツ、バナナ、もも、りんごがあります。

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