管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問131

問題志向型システムとは、患者の健康上の問題を中心に据えて医療を行うという考え方のこと。

a.POMRは、管理栄養士以外の他の医療従事者も用いる記録方法なので誤。

b.問題解決過程は基礎データではなくカルテ等の経過記録によって理解できるので誤。

c.問題リストには、リストアップされた問題点を重要な点に記載するので正。

d.初期計画では、問題ごとに栄養ケアの目標を設定するので正。

よって、正解は5.cとdとなる。

a.POMRは管理栄養士専用ではなく、看護師など他の医療従事者にも用いられる記録方法です。

b.問題解決過程は経過記録によって理解できます。

正解は　５　です。

臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。

ａ：POMRは管理栄養士だけではなく、医療従事者共通で使用する記録方法です。

ｂ：問題解決過程は、問題リストや初期計画などを見ることで理解できます。

ｃ：正しい記載です。

ｄ：正しい記載です。

したがって正しいのはｃとｄとなり、正解は　５　とわかります。

正解は　5　です。

a…POMRは、医療従事者が作成する医療記録として考案されたものなので、管理栄養士だけのものではありません。チーム医療における大切なコミュニケーションツールとなり、医療の質を高め、効果的な治療計画の実施につながります。

b…基礎データには、患者のプロフィールや主訴・検査値などの基本的な情報に加え、栄養管理を実施するために必要な食生活状況などの記録があります。問題解決過程について理解できるのは、問題リスト・初期計画・経過記録（プログレスノート）です。経過記録では、初期計画に従って実施した栄養ケアの内容を、経時的に具体的にSOAPの４つの要素に分けて記載します。

c…問題リストは、基礎データや問診などから抽出された対応すべき問題点を整理してリストアップしたものです。重要なものから番号を付け、順番に並べて記載します。

d…初期計画は、個々の問題に対応する診断・治療・教育の計画を作成したものです。