管理栄養士の過去問
第24回
応用力問題 問198
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問題
第24回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問198 (訂正依頼・報告はこちら)
下表は、健常男性(45歳、身長170cm、体重68kg)のエネルギー消費量と呼吸商(RQ)を、ヒューマンカロリメータにて経時的に測定したものである。
aは起床直後、bは食事直後、cは立位作業中に測定したRQの数値の組合せである。正しいのはどれか。
aは起床直後、bは食事直後、cは立位作業中に測定したRQの数値の組合せである。正しいのはどれか。
- a: 0.85 --- b: 0.96 --- c: 0.90
- a: 0.85 --- b: 0.90 --- c: 0.96
- a: 0.90 --- b: 0.96 --- c: 0.85
- a: 0.96 --- b: 0.85 --- c: 0.90
- a: 0.90 --- b: 0.85 --- c: 0.96
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この過去問の解説 (4件)
01
糖質は呼吸商1.0、脂質は0.7です。
食事前は空腹で脂肪分解がすすむので、0.7に近くなり、食後は脂質よりも糖質が代謝されるので1.0に近い値になります。食後数時間すると、脂質代謝が始まるので空腹時の呼吸商よりかは大きく、食後の呼吸商よりかは小さい値となります。
したがって、選択肢1が正答となります。
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02
応用力試験からの出題です。基礎栄養学/エネルギー代謝に該当する問題です。
呼吸商は熱量素が燃焼した時に消費した酸素の量に対して発生した二酸化炭素の割合のことです。
起床後(a)と食事直後(b)を比較すると、食事直後(b)の方が大きな数字になるはずです。
食事直後(b)と立位作業中(c)を比較すると、食事直後の方が食事直後(b)の方が大きな数字になります。
起床後(a)と立位作業中(c)の比較では、食事の影響は立位作業中(c)の方が受けやすいと考えられますので、立位作業中(c)の方が大きくなるはずです。
よって b>c>a となっている選択肢を探し、正解は 1 であるとわかります。
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03
糖質:1.0 脂質:0.7 たんぱく質:0.8に近くなります。
体がエネルギーとしてまず利用するのは糖質であることを踏まえて考えていきます。
a起床直後は食事をしてから最も時間が空いているのに対して
bは食事直後なので、bは糖質を利用していてaよりも高い値になっていると考えられます。
また、cはaより高くbより低くなると考えられます。
よって、a→c→bの順に数字の大きくなっている1が正解です。
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04
呼吸商 = 単位時間当たりの二酸化炭素排出量 / 単位時間当たりの酸素消費量
で表すことができます。
この値は栄養素毎に異なり、糖質の場合は1.0、脂質の場合は約0.7となります。
a. 起床直後は、就寝中に何も食べていないので、脂肪を分解してエネルギー源としています。そのため呼吸商は0.7に近い値になります。
b. 食事直後は糖質の利用が多くなるので、呼吸商は1.0に近い値になります。
c. 立位作業中は食事から数時間が経過しており、脂質代謝も始まるようになります。そのため、b.の食事直後より呼吸商は下がります。しかし、起床直後のような長時間の絶食事よりは呼吸商は高いままとなります。
よって正解は1.となります。
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