管理栄養士の過去問
第29回
公衆栄養学 問152

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 公衆栄養学 問152 (訂正依頼・報告はこちら)

わが国における食品の生産と流通に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • FOOD ACTION NIPPONとは、食品の安全性の確保に関する国民運動のことである。
  • 食品ロス率とは、食品使用量のうち直接廃棄・過剰除去・食べ残し重量の割合をいう。
  • フードバランスシート ( 食料需給表 ) とは、国内で生産された食料の輸送状況を示したものである。
  • フードデザート ( food deserts ) とは、食品の生産・加工・流通の過程を追跡するシステムのことをいう。
  • フードマイレージとは、食料品の購入時の、自宅から店舗までの距離をいう。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

公衆栄養学/健康・栄養問題の現状と課題からの出題です。

1. FOOD ACTION NIPPONは、食料自給率向上を目的とした国民運動のことです。

2.正しい記載です。食品ロスとは食品から不可食部分を除いたもののうち廃棄にいたった、食べ残しや食品廃棄が該当します。

3. 食料需給表は、食料自給率や国民一人あたりに供給される食料などを示すため、農林水産省から毎年公表されているデータです。

4.フードデザートとは、都市のなかで商店街の消失などを原因に健康的な食生活の維持が難しくなった地域のことをいいます。

5.フードマイレージは、食料の輸送距離×重量で求めることができます。このとき距離とは、生産から消費地までの輸送距離です。

参考になった数8

02

正解:2

食品ロス率とは、食品使用量のうち直接廃棄・過剰除去・食べ残し重量の割合のことを言います。

1.FOOD ACTION NIPPONとは2008年からスタートした日本の食料自給率向上を目指すための国民運動です。

3.フードバランスシートは、FAOの手引きに準拠し農林水産省が毎年作成しているものです。内容としては、国内で供給される食料の生産から最終消費に至るまでの総量を明らかにするとともに、国民1人あたりの供給純食料及び栄養量を示したものとされています。

4.フードデザートとは、食の砂漠を意味し、安価で良質な生鮮食品などを購入することが困難な状態のことです。

5.フードマイレージとは、食料の輸入量×輸送距離であらわされます。つまり、食品が産地から消費地まで運ばれるまでの輸送に使う燃料などを距離と重量であらわすことになります。

参考になった数1

03

正解は 2 です。

1:FOOD ACTION NIPPONとは、日本の食を次世代へ残すために企業、行政、団体が一体となって推進する国産農林水産物の消費拡大の取り組みです。

2:正答。食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことです。

3:フードバランスシート(食料需給表)は、農林水産省がFAOの手引きに準拠して毎年作成されます。食品の生産から最終消費までの総量から、国民1人あたりの供給量・供給栄養素量を示します。

4:フードデザート(food deserts)は、生鮮食品の供給体制が崩壊し、社会的弱者に生成食料品の購入が困難になってしまうことです。

5:フードマイレージは、食料の輸入量×輸送距離で算出されます。近くで生産されたものを消費することで、フードマイレージは小さくなります。

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