管理栄養士の過去問
第32回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問26
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この過去問の解説 (3件)
01
(1)誤り。
主細胞からはペプシノーゲンが、
壁細胞から胃酸と内因子(キャッスル内因子)が、そして幽門腺のG細胞からガストリンが分泌されます。
(2)正解。
鉄は胃酸やビタミンCにより吸収を促進する効果がありますから、胃酸の分泌が低下すれば当然鉄の吸収も効率が悪くなってしまいます。
(3)誤り。
迷走神経の興奮は分泌を【促進】させます。
(4)誤り。
ヒスタミンは分泌を【促進】させます。
(5)誤り。
セクレチンは胃酸分泌を【抑制】します。
■ガストリン(G細胞から)
胃酸↑、ペプシン↑、胃の運動↑
■セクレチン(S細胞)
胃をなだめます。
重炭酸塩に富んだ膵液の分泌↑
ガストリン↓
■コレシストキニン
胆のう収縮
↓
胆汁の放出
膵酵素の分泌など。
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02
1.胃酸は、主細胞ではなく、壁細胞から分泌されます。主細胞からは、ペプシノーゲンが分泌されます。
2.胃酸は、鉄の吸収を促進する働きがあります。従って、胃酸の分泌が低下すると、鉄の吸収率も低下します。
3.迷走神経とは、内臓の大部分の働きを支配している神経です。迷走神経が興奮すれば、当然それに伴い胃酸の分泌も促進されます。
4.胃酸の分泌には、「アセチルコリン」「ガストリン」「ヒスタミン」の3つのホルモンが関係しています。食べ物が胃に入ると、その3つのホルモの働きで、胃酸の分泌が促進されます。
5.セクレチンは、胃酸の分泌を抑制します。セクレチンとは、消化管ホルモンの一つです。
十二指腸S細胞から分泌され、膵液の分泌を促進します。
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03
鉄には、ヘム鉄(2価鉄)と非ヘム鉄(3価鉄)があります。ヘム鉄は、イオン化しやすいので消化・吸収できます。しかし、非ヘム鉄は、3価鉄なので消化・吸収されにくい構造です。胃酸などの還元物質により、非ヘム鉄はヘム鉄(2価鉄)になることで、吸収されやすくなります。以上のことから、胃酸の分泌が低下すると、鉄の吸収は低下します。
1.誤りです。
胃酸は、胃底腺の壁細胞で作られます。
主細胞で作られているのは、ペプシノーゲンです。
3.誤りです。
迷走神経の興奮は、胃酸の分泌を促進させます。
迷走神経は、副交感神経です。胃酸は、交感神経と副交感神経の働きで働きで制御されているので、交感神経が働くと胃酸は減少し、副交感神経が働くと分泌は増加します。
4.誤りです。
ヒスタミン受容体が、胃に存在しているので、ヒスタミンと結合すると、胃酸の分泌が促進します。
5.誤りです。
セクレチンは、十二指腸から分泌される消化管ホルモンです。酸性の胃内容物が十二指腸に入ると、セクレチンは分泌されます。セクレチンが分泌されると、これ以上胃の消化は必要なくなるので、胃酸の分泌は抑制されます。
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