管理栄養士の過去問
第32回
応用力問題 問186
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問題
第32回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問186 (訂正依頼・報告はこちら)
K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病( CKD )で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した( ステージ4 )ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。
約1か月後、2回目の栄養食事指導を行った。提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。この回答として勧める飲み物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。
約1か月後、2回目の栄養食事指導を行った。提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。この回答として勧める飲み物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- トマトジュース
- みかん20%果汁入り飲料
- 缶コーヒー( 乳成分入り、加糖 )
- 緑茶
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この過去問の解説 (3件)
01
1.(誤)トマトジュースには、カリウムが多く含まれているため、カリウム制限を行っているCKDの患者にはふさわしくありません。
2.(正)100%果汁入り飲料は、カリウムが多いため、控えるべきですが、20%果汁入り飲料であれば、カリウム量は少なく、果糖によるエネルギー量も摂取できるので、最も適したものと言えます。
3.(誤)加糖の缶コーヒーには、エネルギーは含まれていますが、カフェインが多く含まれているため、腎臓に負担がかかります。CKDの患者にはふさわしくありません。
4.(誤)緑茶には、カリウムが多く含まれているため、カリウム制限を行っているCKDの患者にはふさわしくありません。
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02
1.(誤)
トマトジュースは、エネルギーの問題以外にカリウムの含有量が高いため、避けた方が良いと思われます。
2.(正)
みかん20%果汁入り飲料は、カリウムの含有量も高くなく、糖分によるエネルギーも確保できるため、比較的適していると思われます。
3.(誤)
缶コーヒー( 乳成分入り、加糖 )は、エネルギー補給は出来ますが、カフェイン、カリウム、たんぱく質の摂取による影響も懸念されるため、避けた方が良いと思われます。
4.(誤)
緑茶では、エネルギーの補給は期待できません。
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03
(1) トマトジュースのエネルギーは17kcal。
(2) みかん20%果汁入り飲料のエネルギーは95kcal。
(3) 缶コーヒーのエネルギーは43kcal。
(4) 緑茶にはエネルギーがほとんど含まれていない。
これらのことから、みかん20%果汁入り飲料が最も適切であると考えられます。
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