管理栄養士の過去問
第34回
午前の部 問33

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問題

第34回 管理栄養士国家試験 午前の部 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

神経疾患に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • パーキンソン病では、筋緊張低下がみられる。
  • レビー小体型認知症は、ウイルス感染により起こる。
  • 脳血管性認知症では、感情失禁がみられる。
  • アルツハイマー病では、症状が階段状に進行する。
  • アルツハイマー病では、まだら認知症がみられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です

1:誤
パーキンソン病では、中脳の黒質にあるドーパミンニューロンが
障害を受けることでドーパミンの産生ができなくなります。
片手または片足の振戦で発症し、進行とともに反対側にも症状が現れます。
筋緊張の亢進がみられます。

2:誤
レビー小体型認知症は、レビー小体というたんぱく質が
増加することにより起こります。
認知機能障害や、幻視、パーキンソン症状、うつ症状が現れます。

3:正
脳血管性認知症は、日常生活に支障をきたす記憶障害、歩行障害、
感情失禁、夜間せん妄などの症状がみられます。

4:誤
アルツハイマー病では症状がゆっくりと進行します。

5:誤
まだら認知症がみられるのは脳血管性認知症です。
血管に関する病気が引き金となることが多いです。

参考になった数22

02

正答は(3)

1.(誤)
パーキンソン病では、筋緊張亢進がみられます。
パーキンソン病の主な症状は、安静時振戦、アキネジア(無動)、筋強剛(筋緊張亢進)及び、姿勢保持反射障害があげられます。

2.(誤)
レビー小体型認知症は、脳にレビー小体が蓄積することにより起こります。
レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症に並び三大認知症の一つであると言われています。
進行性の認知機能障害に加えて、幻視症状、レム睡眠行動障害とパーキンソン症候群を特徴とします。

3.(正)
脳血管性認知症では、感情失禁がみられます。
脳血管性認知症は、多くの場合、突然発症し脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるものであると言われています。

4.(誤)
アルツハイマー病では、症状が徐々に進行します。
アルツハイマー病の主な症状としては、認知機能低下、人格の変化などが挙げられます。

5.(誤)
脳血管性認知症では、まだら認知症がみられます。
まだら認知症とは、脳血管性認知症の一つです。脳血管の障害の部位に応じて機能が低下します。

参考になった数6

03

1:×
パーキンソン病では、筋緊張の亢進がみられます。
筋緊張は筋強剛と呼ばれます。
そのほか、錐体外路症状や無動、安静時振戦などの症状が見られます。

2:×
レビー小体型認知症は、脳の変性が原因となる疾患です。
ウイルス感染が原因で起こる脳疾患は、単純ヘルペス脳炎などです。

3:○
脳血管性認知症では、感情失禁がみられます。
また、まだら認知症や運動障害の症状もみられます。

4:×
アルツハイマー病は、症状は階段状には進行せず、徐々に進行します。
階段状に症状が進行するのは、脳血管障害などの場合です。

5:×
アルツハイマー病では、まだら認知症はみられません。
アルツハイマー病の場合、記憶障害や見当識障害などの症状が見られます。
まだら認知症がみられるのは、脳血管性認知症です。

参考になった数5