管理栄養士の過去問
第34回
午後の部 問173
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問題
第34回 管理栄養士国家試験 午後の部 問173 (訂正依頼・報告はこちら)
K産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを行うことになった。
妊婦Aさんは、36歳、事務職(身体活動レベル1.50)。妊娠8週目、経産婦。妊娠高血圧症候群の既往はあるが、現在は高血圧ではない。身長155cm、標準体重53kg、現体重63kg(妊娠前60kg)、BMI 26.2kg/m2(妊娠前25.0kg/m2)、血圧120/72mmHg。
妊娠39週で出産。出産直前の体重は70 kg。産後8週目、現体重66 kg、BMI 27.5 kg/m2、血圧124/82 mmHg。再度、栄養食事指導を行うことになり、1日の食事内容を聞き取った(表)。ふだんも同じような食事をしているという。この結果を踏まえた行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
妊婦Aさんは、36歳、事務職(身体活動レベル1.50)。妊娠8週目、経産婦。妊娠高血圧症候群の既往はあるが、現在は高血圧ではない。身長155cm、標準体重53kg、現体重63kg(妊娠前60kg)、BMI 26.2kg/m2(妊娠前25.0kg/m2)、血圧120/72mmHg。
妊娠39週で出産。出産直前の体重は70 kg。産後8週目、現体重66 kg、BMI 27.5 kg/m2、血圧124/82 mmHg。再度、栄養食事指導を行うことになり、1日の食事内容を聞き取った(表)。ふだんも同じような食事をしているという。この結果を踏まえた行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 野菜の摂取量を増やす。
- 果物を摂るようにする。
- 糖質の多い食べ物を減らす。
- 油脂の多い食べ物の品数を減らす。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:誤
食事内容から野菜不足であることの確認はできますが、
現BMIが27.5kg/m2であることから、
まずは脂質の多い食事の見直しが必要であると思われます。
2:誤
果物は糖質が多く含まれ、過剰に摂取することにより
中性脂肪が増加し肥満を引き起こす恐れがあるため
摂取量に注意が必要です。
3:誤
現在の食事内容では、脂質の多い食べ物を減らす必要があります。
4:正
一日を通して脂質を多く摂取している印象です。
昼食のコロッケ、間食のドーナツ、夕食の豚カツと揚げ物が続き、
朝食と昼食は洋食が続いています。
朝食を和食にしたり、煮る・茹でる等の調理をしたりと
工夫をすることで脂質摂取量を抑えることができます。
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02
現体重66 kg、BMI 27.5(妊娠前60kg、 BMI 25.0)であることから、減量を目標とした。栄養指導を行うべきであると思われます。
減量には、1日の摂取エネルギーについての検討を行う必要があります。
主なエネルギー源となる栄養素は、一般的には糖質(主食となるもの)でありますが、1日の食事内容の聞きとり内容から、糖質の摂取量は概ね問題ないと思われます。
しかしながら、聞きとり内容によると、ふだんから油を多く使用する料理の摂取頻度が高い傾向があると思われ、脂質の摂取量(脂質のエネルギーは約9㎉/gと糖質、たんぱく質の約4㎉/gと高い)の割合が一般的な食事よりも多いと判断されます。
このことから、1日の摂取エネルギーについての検討すべき内容は、脂質の摂り方であると思われます。
よって、最も適切なのは、「油脂の多い食べ物の品数を減らす」であると言えます。
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03
ただそれにもかかわらず、食事内容を見てみると、
朝食は野菜の摂取量が少ないもののバランスが取れていますが、昼食のコロッケ、間食のドーナツ、夕食の豚カツと、少々油で揚げた食べ物が多いことが見受けられます。
つまり、油脂の多いものを摂りすぎだということです。
よって正しい答えは、4番の「油脂の多い食べ物の品数を減らす」です。
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