管理栄養士の過去問
第36回
午前の部 問3
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問題
第36回 管理栄養士国家試験 午前の部 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
水道法に基づく上水道の水質基準に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
- 末端の給水栓では、消毒に用いた塩素が残留してはならない。
- 生物化学的酸素要求量(BOD)についての基準値が定められている。
- 一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」となっている。
- 総トリハロメタンは、「検出されないこと」となっている。
- 臭気は、「無いこと」となっている。
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この過去問の解説 (4件)
01
✕1 .末端の給水栓では、消毒に用いた塩素が残留してはならない。
→誤りです。
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」で規定する水質基準に適合することが必要とされています。
水道水質基準については厚生労働省のホームページにまとめられています。
末端の給水栓では、残留塩素は1mg/L以下に定められています。
✕2 .生物化学的酸素要求量(BOD)についての基準値が定められている。
→誤りです。
「有機物(全有機炭素、TOC)」については3mg/L以下と基準が定められていますが、「生物化学的酸素要求量(BOD)」についての記載はありません。
〇3 .一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」となっている。
→正解です。
一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」と定められています。
✕4 .総トリハロメタンは、「検出されないこと」となっている。
→誤りです。
総トリハロメタンは、0.1mg/L以下と定められています。
✕5 .臭気は、「無いこと」となっている。
→誤りです。
臭気は、「異常でないこと」と定められています。
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02
正答は【3】です。
水道法とは、水質基準項目が51項目定められており、水道規模に関係なく全ての水道が遵守する義務があり、この基準を満たした水の供給が求められます。
水道法に関する問題も、3年に1度ほど出題されていますので、各項目と基準値について、要点を抑えておきましょう。
1.×
末端の給水栓では、消毒に用いた塩素が「0.1ppm以上」を保つようにと定められています。
2.×
BODとは、水質汚濁の指標の一つで、水質の汚濁度が高いほど、BOD値は上昇します。BODについての基準値が定められているのは、上水道ではなく「下水道」です。
3.〇
一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」と定められています。
4.×
総トリハロメタンは、「0.1mg/L以下」と定められています。「検出されないこと」と定められているのは、大腸菌です。
5.×
臭気は、「異常でないこと」と定められています。味についても同様です。
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03
上水道の水質基準は、健康上留意しなければならないものが31項目、色やにおいなど生活する上で支障となる可能性のあるものが20項目あります。
これらの項目は、すべて基準値以下でなければ水道水として提供することができません。
では、問題をみていきましょう。
✕ 消毒に用いた塩素濃度は、末端の給水栓で0.1㎎/L以上になるように定められています。
✕ BODは主に河川の水質を表す指標の一つです。
汚染物質が多ければBODの値は大きくなります。
水道法に基づく上水道の水質基準ではありません。
〇 一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」(基準値)となっています。
✕ 総トリハロメタンは消毒副生成物で、基準は「0.1㎎/L以下」です。
「検出されないこと」になっている項目は、大腸菌です。
✕ 臭気は、「異常でないこと」となっています。
臭気の原因となるものは、消毒に使用された塩素、藻類などの生物の繁殖や水道管塗装剤などに起因することがあります。
わたしたちが蛇口をひねってそのまま水を飲めるのは、水道法に基づく上水道の水質基準があるからです。この安全性を保つための基準について理解することは、安全な給食を提供する上で大切なことなので、しっかりと覚えましょう。
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04
水道法には、水質基準項目が定められており、この基準を満たしたものが実際の水道で流れています。
水道規模に関係なく全ての水道が遵守する義務があります。
末端の給水栓では、消毒に用いた塩素が「0.1ppm以上」と定められています。
BODとは、、水質の汚濁度が高いほど、BOD値は上昇します。
BODについての基準値が定められているのは、下水道になります。
一般細菌は、「1mLの検水で形成される集落数が100以下」と定められています。
「0.1mg/L以下」と定められています。
「検出されないこと」と定められているのは、大腸菌です。
臭気は、「異常でないこと」と定められています。
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