管理栄養士の過去問
第37回
午後の部 問71
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問題
第37回 管理栄養士国家試験 午後の部 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
給食施設において、インシデントレポートを分析したところ、毛髪の混入が最も多かった。その改善策に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ネット帽を被ってから、帽子を被るようにした。
- 毛髪の乱れが起こらないように、調理従事者はヘアピンを使用するようにした。
- 調理開始前に調理従事者同士で、着衣(帽子、調理服)に粘着ローラーをかけることにした。
- 盛付け開始時に複数の調理従事者で、着衣(帽子、調理服)を確認し合うことにした。
- インシデント発生時間帯を分析し、着衣(帽子、調理服)を見直す時間帯を決めた。
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この過去問の解説 (3件)
01
インシデントとは、アクシデント(予測しない事故)に至る危険性があったものの、実際には事故に至らなかった事例のことです。
事故を未然に防ぐことはできたが、ヒヤリとしたりハッとしたりした出来事を指します。
インシデントレポートを分析することにより、なぜそのインシデントが起きたかを把握し、間違い、勘違い、ルール違反などの人的ミスを防止することが大切です。
正しいです。
毛髪の混入を防ぐ対策となります。
誤りです。
毛髪の混入を防ぐことはできるかもしれませんが、ヘアピンを使用することにより、異物混入につながるおそれがあるため、適切とはいえません。
正しいです。
毛髪の混入を防ぐ対策となります。
正しいです。
毛髪の混入を防ぐ対策となります。
正しいです。
毛髪の混入を防ぐ対策となります。
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02
インシデントとはアクシデントが起こる一歩手前の出来事です。インシデントレポートを作成することで、重大なアクシデントを未然に防ぐことにつながります。
正しいです。毛髪をまとめることで混入防止に有効です。
誤りです。毛髪の乱れを減少させる効果はありますが、ヘアピンの落下による異物混入につながる恐れがあります。
正しいです。着衣についた毛髪を排除することで、毛髪の混入防止に有効です。
正しいです。複数の眼による確認は毛髪の混入防止に有効です。
正しいです。どの時間帯にインシデントが発生しているのか分析することは、毛髪の混入防止に有効です。
重大なアクシデントを起こさないためにインシデントレポートがあります。怪我や疾患になることを防ぐために、インシデントの分析をする必要があります。
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03
インシデントレポートとは、アクシデントまでは至らずともヒヤリ・ハッとした経験や事件を記録し、管理するものです。
インシデントをきちんと管理することで、危機管理や意識の向上を図り、事故を未然に防ぐことができます。
正しい対応です。
ネット帽を着用し髪の毛を全てしまい込んでから帽子をかぶることで、髪の毛が落ちるリスクを低減することができます。
不適切な対応です。
毛髪が乱れないようにしっかりと止めることは重要ですが、ヘアピンはそれ自体が異物混入のリスクとなってしまうため、適切な対応とは言えません。
正しい対応です。
着衣に粘着ローラーをかけることで、着衣に付着した髪の毛などを除き、食材に落ちるリスクを避けることができます。
また、調理従事者同士で行うことで自分では気づきにくい・手が届きにくい箇所も十分にローラーをかけることができるため、望ましいです。
正しい対応です。
調理従事者同士で着衣を確認し合うことで、見落とすことなくしっかり確認できるので、望ましい対応といえます。
正しい対応です。
インシデントを分析することで発生の起こりやすい時間帯や場所を分析することができます。
分析結果を基に重点的に管理することで、事故発生リスクを低減することに繋がります。
この問題では不適切なものをしっかりと選びましょう。
選択肢一つ一つの内容を安全・衛生の観点からきちんと吟味しましょう。
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