管理栄養士の過去問
第38回
午後の部 問12

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問題

第38回 管理栄養士国家試験 午後の部 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

地域在住高齢者を対象に、低栄養予防のための栄養教育を行った。形成的評価に用いる指標である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をする頻度
  • 栄養教育を行うスタッフの、事前研修への出席状況
  • BMIの変化
  • 食事を準備するスキル
  • 食事について相談できる友人の数

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この過去問の解説 (2件)

01

形成的評価とは、栄養教育の実施途中に行われる評価のことです。

栄養教育を実施していく中で、何か問題があれば、プログラムを変更して、プログラムの達成見込みを高めるために行います。

選択肢1. 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をする頻度

不適当です。

 

主菜・主食・副菜を組み合わせた食事をする頻度は、プログラムの達成度を高めるための取り組みとしては、不適当です。

選択肢2. 栄養教育を行うスタッフの、事前研修への出席状況

最も適当です。

 

スタッフが事前に研修へ参加し、低栄養予防のための栄養教育についての理解を深め、その研修の出席が高いほうが、プログラムの達成度が高まります。

選択肢3. BMIの変化

不適当です。

 

栄養教育が一通り修了した時点で行われる評価なので、総括的評価に当てはまります。

選択肢4. 食事を準備するスキル

不適当です。

 

こちらは、スキルについて事前に把握することも大切ですが、栄養教育の実施途中に行う評価項目としては適しておりません。

選択肢5. 食事について相談できる友人の数

不適当です。

 

こちらも同様に、プログラムの実施途中に評価する項目としては適しておりません。

プログラムの達成見込みの増大に関係しません。

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02

栄養教育の評価について理解しておきましょう。

形成的評価は、方法、媒体、活動が効果的で経過目標が達成されたかなど、栄養教育プログラム計画を質的にコントロールすることを目的としています。

計画されたプログラムがどのように実行されたかを評価し、プログラムの途中で行われる場合が多いです。

実施過程に問題があれば、途中でプログラムを修正し、有効な結果を導くように計画し直します。

選択肢1. 主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をする頻度

不正解です。

主食・主菜・副菜を組み合わせた食事をする頻度は影響評価にあたります。

影響評価は、健康・栄養状態に影響を及ぼす行動の変容あるいは行動の形成など、行動目標に関する評価や学習目標、環境目標に関する評価をします。

選択肢2. 栄養教育を行うスタッフの、事前研修への出席状況

正解です。

栄養教育の目標がどの程度達成できたかを評価します

選択肢3. BMIの変化

不正解です。

BMIの変化は結果評価にあたります。

結果評価とはプログラム実施後、学習者にどのような変化がみられたかを評価します。

身体的栄養、臨床評価が改善され、QOL向上が観察されるかを評価します。

選択肢4. 食事を準備するスキル

不正解です。

食事を準備するスキルは影響評価にあたります。

学習目標に関する評価です。

選択肢5. 食事について相談できる友人の数

不正解です。

食事について相談できる友人の数は影響評価にあたります。

環境目標に関する評価です。

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