管理栄養士 過去問
第39回
問18 (午前の部 問18)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問18(午前の部 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

アミノ酸・たんぱく質・糖質に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • アミノ酸は、両性化合物である。
  • たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。
  • たんぱく質は、プロテアソームにより折りたたまれる。
  • フルクトースは、アルデヒド基をもつ。
  • でんぷんは、β─1,4グリコシド結合をもつ。

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この過去問の解説 (3件)

01

アミノ酸・たんぱく質・糖質の構造の理解を問われる問題です。

選択肢1. アミノ酸は、両性化合物である。

正解です。

両性化合物(両性電解質)とは、酸性・塩基性の両方を示す化合物のことであり、これはアミノ酸の構造がアミノ基とカルボキシル基の両方を持つことによります。

選択肢2. たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。

不正解です。

たんぱく質の二次構造は、水素結合によって安定化されています。

選択肢3. たんぱく質は、プロテアソームにより折りたたまれる。

不正解です。

プロテアソームはたんぱく質を分解する際、折りたたみ構造を解く働きをします。

選択肢4. フルクトースは、アルデヒド基をもつ。

不正解です。

フルクトースはケトン基を1つとヒドロキシ基を5つ持ちます。

ケトン基を持つためケトースとも呼ばれます。

選択肢5. でんぷんは、β─1,4グリコシド結合をもつ。

不正解です。

でんぷんは、α-1,4グリコシド結合のアミロースと、α-1,4・α-1,6グリコシド結合の枝分かれ構造を持つアミロペクチンからなります。

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02

アミノ酸・タンパク質・糖質に関する問題です。

選択肢1. アミノ酸は、両性化合物である。

正解です。
アミノ酸は、両性化合物です。
塩基性部分のアミノ基と、酸性部分のカルボキシル基を持つためです。
 

選択肢2. たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。

不正解です。
たんぱく質の二次構造は、水素結合により形成されます。
二次構造には、骨格部分がらせん型になったα-ヘリックス構造と、ジグザク型になったβ-シート構造の2種類があります。

選択肢3. たんぱく質は、プロテアソームにより折りたたまれる。

不正解です。
たんぱく質は、プロテアソームにより分解されます。

選択肢4. フルクトースは、アルデヒド基をもつ。

不正解です。
フルクトースは、ケトン基(C⁼O)を持ちます。
フルクトースはケトン基を持つ糖類であることから、ケト―スとも呼びます。
ケトン基は還元性を持ちます。
 

選択肢5. でんぷんは、β─1,4グリコシド結合をもつ。

不正解です。
セルロースは、β-1,4グリコシド結合を持ちます。
でんぷんは、α-1,4グリコシド結合をもち、直鎖状のアミロースと、

α-1,4グリコシド結合とα-1,6グリコシド結合を持ち、枝分かれ構造を持つアミロペクチンに分類されます。

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03

アミノ酸・たんぱく質・糖質に関する問題です。

選択肢1. アミノ酸は、両性化合物である。

正解です。

両性化合物とは、酸性・塩基性の両方の性質をもつ化合物のことです。

アミノ酸は酸性のカルボキシル基塩基性のアミノ基をもつため、両性化合物となります。

選択肢2. たんぱく質の二次構造は、ジスルフィド結合により形成される。

不正解です。

たんぱく質の二次構造は、水素結合により形成されます。

ジスルフィド結合は三次構造での結合になります。

選択肢3. たんぱく質は、プロテアソームにより折りたたまれる。

不正解です。

たんぱく質は、プロテアソームにより分解されます

 

選択肢4. フルクトースは、アルデヒド基をもつ。

不正解です。

フルクトースは、ケトン基をもちます。

アルデヒド基をもつ単糖には、グルコースなどがあります。

選択肢5. でんぷんは、β─1,4グリコシド結合をもつ。

不正解です。

でんぷんは、α-1,4グリコシド結合をもちます。

 

でんぷんは、アミロースとアミロペクチンからなり、

アミロースはα-1,4グリコシド結合

アミロペクチンはα-1,4α-1,6グリコシド結合、両方の結合をもちます。

 

β─1,4グリコシド結合をもつのはセルロースです。

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