管理栄養士 過去問
第39回
問112 (午後の部 問15)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問112(午後の部 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

臨床栄養における行為とそれに対応する用語の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 患者が治療に積極的に参加する。 ―――― クリニカルパス
  • 栄養食事指導前に患者の氏名を確認する。 ―――― 守秘義務
  • 患者の低栄養の重症度を判定する。 ―――― リスクマネジメント
  • 栄養介入の内容を患者に説明し、同意を得る。 ―――― インフォームド・コンセント
  • 患者が医師の指示に従い治療を受ける。 ―――― ノーマリゼーション

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この過去問の解説 (2件)

01

この設問では、臨床におけるキーワードとその意味についてを問われています。用語を正しく理解しておく必要があります。

選択肢1. 患者が治療に積極的に参加する。 ―――― クリニカルパス

不正解です。

クリニカルパスとは、患者の治療計画を共有するための標準的なスケジュールのことを指します。

選択肢2. 栄養食事指導前に患者の氏名を確認する。 ―――― 守秘義務

不正解です。

指導前に患者の氏名を確認することは、誤認防止のための対処であり、リスクマネジメントにあたります。

選択肢3. 患者の低栄養の重症度を判定する。 ―――― リスクマネジメント

不正解です。

患者の低栄養の重症度判定を行うツールは、GLIM基準です。

選択肢4. 栄養介入の内容を患者に説明し、同意を得る。 ―――― インフォームド・コンセント

正解です。

患者への説明と同意を得ることを、インフォームド・コンセント(IC)といいます。

選択肢5. 患者が医師の指示に従い治療を受ける。 ―――― ノーマリゼーション

不正解です。

ノーマリゼーションとは、障害者や高齢者の権利を尊重するための理念です。

 

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02

臨床栄養学では、日常的に使わない言葉が数多く登場します。

それぞれについてきちんと意味を覚えましょう。

選択肢1. 患者が治療に積極的に参加する。 ―――― クリニカルパス

不正解。

患者が治療に積極的に参加することは「アドヒアランス」と呼ばれます。

 

クリにカルパスとは、疾患に対して入院から退院までに行われる検査や治療を、時間軸に沿って一覧にした診療計画表のことを指します。

選択肢2. 栄養食事指導前に患者の氏名を確認する。 ―――― 守秘義務

不正解。

守秘義務とは業務上で知り得た情報を外部に漏らさない義務のことを言います。

患者氏名の確認は該当しません。

選択肢3. 患者の低栄養の重症度を判定する。 ―――― リスクマネジメント

不正解。

リスクマネジメントとは、あらゆるリスクを予測して危険を回避したり、影響を低減させることで、組織が被る損失を最小限にするための手法です。

低栄養の判断には使用できません。

低栄養の重症度判断には、GLIM基準が世界的に用いられています。

選択肢4. 栄養介入の内容を患者に説明し、同意を得る。 ―――― インフォームド・コンセント

正解。

現場において重要なワードになるので覚えておきましょう、

選択肢5. 患者が医師の指示に従い治療を受ける。 ―――― ノーマリゼーション

不正解。

患者が意思の支持に従い治療を受けることはコンプライアンスと言います。

ノーマリゼーションとは、高齢者や障がい者が健常者と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指すという理念です。

まとめ

用語を覚えるのは大変ですよね。

しかし、業務を行う上で必ず必要な知識となります。

問題に出た用語だけでなく、関連する用語についても学んでいきましょう。

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