管理栄養士 過去問
第39回
問183 (午後の部 問86)

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問題

管理栄養士試験 第39回 問183(午後の部 問86) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

K透析クリニックに勤務する管理栄養士である。患者は、68歳、男性。15年前から高血圧症とCKDで通院加療し、食事療法を続けてきたが、病態が悪化してきたため当クリニックに転院し、週3回の血液透析に移行した。
身長165cm、ドライウェイト65kg、標準体重60kg。尿量300mL/日。血圧170/95mmHg。透析開始前の血液検査値は、総たんぱく質6.8g/dL、アルブミン3.3g/dL、尿素窒素86mg/dL、クレアチニン8.6mg/dL、ナトリウム140mEq/L、カリウム5.2mEq/L、リン4.8mg/dL、HbA1c5.5%。

血液透析導入1か月後に、2回目の栄養食事指導を行った。栄養食事指導の際、患者から「間食を摂りたい。」と相談があった。患者に適した間食の例として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 芋かりんとう30g
  • マシュマロ30g
  • ヨーグルト75g
  • きんつば50g

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この過去問の解説 (1件)

01

血液透析中の食事療法では、

①十分なエネルギー確保

②適切な量のたんぱく質摂取

③検査値に応じたカリウム・リン制限の実施

④体重推移に応じた水分制限の実施

が必要となります。

 

エネルギー確保に関しては、ドライウェイト・その他検査結果にもよりますが、脂質または糖質での摂取が望ましいです。

血液検査結果から総合的に判断し、それぞれの患者に応じた対応が求められます。

選択肢1. 芋かりんとう30g

✕ 不正解です。

この患者はカリウム高値であり、芋の摂取は勧められません。

選択肢2. マシュマロ30g

○ 正解です。

マシュマロの原材料は砂糖・水飴・ゼラチン等であり糖質中心です。この患者はHbA1c5.5%で糖代謝異常も認めないことから、間食として勧めて問題ないでしょう。

選択肢3. ヨーグルト75g

✕ 不正解です。

ヨーグルトは乳製品でカリウムを多く含むため、カリウム高値のこの患者へは推奨できません。

選択肢4. きんつば50g

✕ 不正解です。

きんつばの原材料は主に小豆・砂糖であり、たんぱく質が多い食品となります。たんぱく質を多く含む食品はカリウムも多く含むため、この患者はカリウム高値であることから推奨しません。

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