1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問21

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

氷蓄熱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 冷凍機の冷媒蒸発温度が低いため、冷凍機成績係数(COP)が低くなる。
  • 氷蓄熱方式は、氷の融解潜熱を利用するため、水蓄熱方式に比べて蓄熱槽容量を小さくできる。
  • 氷蓄熱方式は、冷水温度を低くできるため、水蓄熱方式に比べて搬送動力を小さくできる。
  • ダイナミック方式は、スタティック方式に比べて冷凍機成績係数(COP)が低くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 4

1 上記の通りになります。

2 氷蓄熱は氷の融解潜熱と水の顕熱を利用し、氷の融解潜熱は冷水の顕熱量に比べ非常に大きいです。
よって水蓄熱に比べ蓄熱槽を小さくすることが出来ます。

3 上記の通りになります。

4 スタティック式は蓄熱槽内に不凍液、冷媒などを入れたコイルが入っておりコイルに氷を付着させるもので、ダイナミック式は蓄熱槽内に散水などをして大きな氷を作る方式になります。蓄熱時にCOPはダイナミック式とスタティック式を比べると、ダイナミック式のほうが高くなります。

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02

1.設問の通りです。


2.設問の通りです。

 氷の融解潜熱も利用できるため、水蓄熱と比べると蓄熱槽を小さくすることが可能です。

 
3.設問の通りです。


4.誤りです。

 氷を製造するダイナミック方式と比べ、製氷部の熱交換機に着氷・融解させるスタティック方式のほうが、冷凍機成績係数は低くなります。

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03

氷蓄熱に関する問題です。

選択肢1. 冷凍機の冷媒蒸発温度が低いため、冷凍機成績係数(COP)が低くなる。

問題文通りです。

 

蒸発温度の低下に伴い、冷凍機成績係数(COP)が低下します。

併せて、蒸発温度の低下に伴い、冷媒の地容積が増加し、冷凍機能力を低下させます。

選択肢2. 氷蓄熱方式は、氷の融解潜熱を利用するため、水蓄熱方式に比べて蓄熱槽容量を小さくできる。

問題文通りです。

 

氷蓄熱方式は、氷から水への融解潜熱を付加し、多くの冷熱を小さい蓄熱槽に蓄える方式です。

氷熱槽接地スペースが減少して蓄熱槽表面積も減るため、槽からの熱損失を少なくできます。

選択肢3. 氷蓄熱方式は、冷水温度を低くできるため、水蓄熱方式に比べて搬送動力を小さくできる。

問題文通りです。

 

氷蓄熱方式は、冷水温度が低いために、熱搬送のエネルギーが減少し、除湿効果が発揮します。

選択肢4. ダイナミック方式は、スタティック方式に比べて冷凍機成績係数(COP)が低くなる。

ダイナミック方式は、スタティック方式に比べて冷凍機成績係数(COP)は低くはなく高く安定します

 

ダイナミック方式は、スタティック方式のいくつかの事象を比較します。

 

ダイナミック方式スタティック方式

蓄熱時に氷の成長で

熱伝導抵抗が増加せず、

冷凍機COPは、2.5~3.5

で高く安定します。

冷凍機COPは、

2.2程度です。

蓄氷IPFは、30~60%と

高くなります。

蓄熱槽内に熱交換器が

あるため、蓄氷IPFは

20%程度です。

放熱特性に優れます。

放熱特性が悪く、短時間

での放熱、制御が良く

ありません。

現場製造型のため、

設置場所が自由です。

ユニット型のため、

設置場所が限定されます。

イニシャルコストが

比較的高いです。

工場生産のため、

イニシャルコストが

安く済みます。

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