1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題A 問41
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題A 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
配管材料及び配管付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 圧力配管用炭素鋼鋼管は、蒸気、高温水などの圧力の高い配管に使用され、スケジュール番号により管の厚さが区分されている。
- フレキシブルジョイントは、一般的に、接続口径が大きいほど全長を長くする必要がある。
- 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管を圧力変動が大きい系統に使用する場合、その接合にはねじ込み式排水管継手を使用する。
- 鋼管とステンレス鋼管など、イオン化傾向が大きく異なる異種金属管の接合には、絶縁フランジを使用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
配管材料及び配管付属品に関する問題です。
適当です。
圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)は、蒸気、高温水などの圧力の高い配管に使用されます。
管の厚さが、10、20、30、40、60、80とうようなスケジュール番号により区分されています。
適当です。
本文のとおり、フレキシブルジョイントは一般的に、接続口径が「大きいほど」全長を「長く」する必要があります。
適当ではありません。
排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管を使用する場合に使用する継手は、「排水鋼管用可とう継手(MD継手)」です。
適当です。
電食を防ぐために、鋼管とステンレス鋼管などイオン化傾向が大きく異なる「異種金属管の接合」には、「絶縁フランジ」を使用します。
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02
1 圧力配管用炭素鋼鋼管は、蒸気、高温水などの圧力の高い配管に使用され、スケジュール番号により区分されています。
2 上記の通りになります。
3 排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管は排水管専用のメカニカル継手等を用います。
4 上記の通り、鋼管とステンレス鋼管など、イオン化傾向が大きく異なる異種金属管の接合には、絶縁フランジを使用します。
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03
配管材料及び配管付属品に関する問題です。
正
問題文通りです。
圧力配管用炭素鋼鋼管(STPG)は、350℃以下の圧力配管で使用されます。
管の呼び方は、呼び径で呼ばれますが、厚さは、スケジュール番号(10,20,…,80)で呼ばれます。
規格詳細は、JIS G 3454です。
正
問題文通りです。
フレキシブルジョイントの規格に近いものとして、「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)国営設第222号」があり、2.2.9にフレキシブルジョイントのベローズ形と合成ゴム製(水用)について以下のように記載があります。
【 鋼製フランジ付きで、ベローズ、保護鋼帯及び接液部は、JIS G 4305「冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯」によるSUS304、SUS316またはSUS316Lとし、十分な可とう性及び耐圧強度を有し、その全長は次によります。
(a)水用(消火設備に使用する場合は、消防法令に適合する。)
・呼び径25以下は300mm以上。
・呼び径32以上50以下は500mm 。
・呼び径65以上150以下は750mm 。
・呼び径200以上は1,000mm以上。
(b)油用(呼び径40以上のものは、消防法令に適合する。)
・呼び径20以下は300mm以上。
・呼び径25以上40以下は500mm以上。
・呼び径50以上100以下は700mm以上。 】
以上の規格寸法から、接続口径が大きいほど全長を長くすることが分かります。
また、消防長の「料配管結合部の対震性能」報告書で、次のように書かれています。
接続部にフレキシブル管を用いた方式は、
1) 管に直角な方向の揺れにはかなり余裕があります。。
2) 配管の口径が大きくなるほどフレキシブル管の長さを大きくする必要があります。
また、フレキシブル管は軸方向の瞬発的な揺れに対応するよう弛みがあった方が有効です。
誤
ねじ込み式排水管継手は使用できず、MD継手(排水用可とう継手)を使用します。
排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管(D-VA)は、薄肉鋼管の内面に、硬質塩化ビニル管をライニングし、外面は一時防錆塗装が施されています。
重量が軽く取り扱い易いのですが、ねじ接続ができないため、MD継手(排水用可とう継手)を用います。
正
問題文通りです。
異種金属の接触腐食は、鋼とステンレスなどのように、貴な金属(ステンレス)と卑な金属(鋼)との接触によって、それぞれの電極電位差によって電池ができ、陽極側の卑の金属が局部的に腐食します。
対応として、絶縁フランジを使います。
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