1級管工事施工管理技士の過去問
平成29年度(2017年)
問題B 問59

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成29年度(2017年) 学科試験 問題B 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

保温・保冷・塗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ポリスチレンフォーム保温筒は、保温筒1本につき鉄線を2か所以上巻き締める。
  • 室内露出配管の床貫通部は、その保温材の保護のため、床面より少なくとも高さ150mm程度までステンレス鋼板等で被覆する。
  • 冷温水管の保温施工において、ポリエチレンフィルムは、防湿及び防水のため、補助材として使用される。
  • 塗装は、原則として、塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場所では行わない。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 1

1 鉄線を使用するのは、グラスウールやロックウールで、ポリスチレンフォーム保温筒は継ぎ目を専用のビニールテープ、粘着テープで巻きます。

2 床貫通部は、床面から150㎜ステンレス鋼板等で被覆します。

3 ポリエチレンフィルムは、防湿及び防水のため、補助材として使用されます。脱落防止のためではありません。

4 上記の通りになります。

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02

保温・保冷・塗装に関する問題です。

選択肢1. ポリスチレンフォーム保温筒は、保温筒1本につき鉄線を2か所以上巻き締める。

適当ではありません。

ポリスチレンフォーム保温筒は、「粘着テープ」を使用します。

選択肢2. 室内露出配管の床貫通部は、その保温材の保護のため、床面より少なくとも高さ150mm程度までステンレス鋼板等で被覆する。

適当です。

この設問は頻出です。

室内露出配管の「床貫通部」は、その保温材の保護のため、床面より少なくとも「高さ150mm」程度までステンレス鋼板等で被覆します。

選択肢3. 冷温水管の保温施工において、ポリエチレンフィルムは、防湿及び防水のため、補助材として使用される。

適当です。

冷温水管の保温施工においてのポリエチレンフィルムは「防湿及び防水」のための補助材として使用されます。

選択肢4. 塗装は、原則として、塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場所では行わない。

適当です。

塗装を原則行わない条件に関して述べています。

「気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する」をおさえておきましょう。

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03

保温・保冷・塗装に関する問題です。

選択肢1. ポリスチレンフォーム保温筒は、保温筒1本につき鉄線を2か所以上巻き締める。

ポリスチレンフォーム保温筒は、保温筒1本につき、鉄線ではなく粘着テープを2か所以上巻き締めます

 

保温材料が、ポリスチレンフォーム保温材の場合は、鉄線の代わりに、粘着テープを使用します。

保温筒の粘着テープの巻き方は、保温筒1本につき、2か所以上2巻き締めとします。

選択肢2. 室内露出配管の床貫通部は、その保温材の保護のため、床面より少なくとも高さ150mm程度までステンレス鋼板等で被覆する。

問題文の通りです。

 

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3章保温、塗装及び防錆工事 3.1.3施工では、次のように定めています。

「屋内露出の配管及びダクトの床貫通部は、保温材保護のため、床面より少なくとも高さ150 mm までステンレス鋼板で被覆します。

ただし、外装材にカラー亜鉛鉄板等の金属板を使用する場合を除きます。」

なお、蒸気管等が壁、床等を貫通する場合、その面から 25mm 以内は保温を行いません。

選択肢3. 冷温水管の保温施工において、ポリエチレンフィルムは、防湿及び防水のため、補助材として使用される。

問題文の通りです。

 

ポリエチレンフィルムは、補助材として使用します。

JIS Z 1702「包装用ポリエチレンフィルム」に規格があり、1種(厚さ0.05 mm)のものです。

選択肢4. 塗装は、原則として、塗装場所の気温が5℃以下、湿度が85%以上、換気が十分でなく結露する等、塗料の乾燥に不適当な場所では行わない。

問題文の通りです。

 

公共建築工事標準仕様書(建築工事編)の18章 塗装工事 施工管理、に次のように定めています。

「気温が5℃以下、湿度が 85%以上、結露等で塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装は行いません。ただし、採暖、換気等を適切に行う場合は、塗装しても構いません。」

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