1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問3
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
排水の水質に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- BODは、河川等の水質汚濁の指標として用いられ、主に水中に含まれる有機物が酸化剤で化学的に酸化したときに消費する酸素量をいう。
- TOCは、水の汚染度を判断する指標として用いられ、水中に存在する有機物中の炭素量をいう。
- SSとは、不溶性懸濁物質量のことで、全蒸発残留物から溶解性残留物を除いた物質量をいう。
- ノルマルヘキサン抽出物質含有量は、油脂類による水質汚濁の指標として用いられ、水中に含まれる油分等がヘキサンで抽出される物質量をいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
排水の水質に関する問題です。
適当ではありません。
BODは生物化学的酸素要求量ともいい、酸化分解に微生物が必要な酸素の量を表します。
本文のないようはCOD(化学的酸素要求量)の説明です。
適当です。
TOCは全有機体炭素ともいい、本文のとおり水の汚染度を判断する指標として用いられ、水中に存在する有機物中の炭素量をいいます。
適当です。
SSは不溶性懸濁物質量ともいい、本文のとおり全蒸発残留物から溶解性残留物を除いた物質量をいます。
適当です。
n-Hex、つまりノルマルヘキサン抽出物質含有量に関して述べており、本文のとおりです。
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02
1 主に水中に含まれる有機物が微生物によって分解されたときに消費する酸素量をいう。
2 水中に存在する有機物中の炭素量をいう。
3 粒径2㎜以下の水に溶けにくい、懸濁性物質をいいます。
4 上記の通りになります。厨房などで出た油類を言います。
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03
排水の水質に関する問題です。
誤
BODは、河川等の水質汚濁の指標として用いられ、主に水中に含まれる有機物が、酸化剤で化学的に酸化したときにではなく、好気性微生物によって無機性酸化物とガスに分解されたときに吸収消費するに必要な酸素量をいいます。
BODは水中に含まれる有機物の指標であり、河川の水質汚濁の指標に用いられます。
水中の腐敗性有機物が、好気性微生物によって無機性酸化物とガスに分解され安定するときに水中の酸素が吸収されます。このときの必要酸素量がBODです。
正
問題文の通りです。
水中に存在する炭素は、有機物以外にも、炭酸や重炭酸にもあるため、水中の総炭素量から無機性炭素量を引いて、水中にある有機物の炭素総量TOCを求めます。
正
問題文の通りです。
SSとは浮遊物質量のことで、水に溶けない2mm以下の懸濁性物質のことです。水の汚濁殿視覚的判断指標として使われます。
SSはJISにはないため、JISの懸濁物質と同じと解釈されています。
正
問題文の通りです。
ノルマルヘキサン抽出物質は、ノルマルヘキサンに可溶性のある油分のことです。
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