1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問16

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 床吹出し方式では、冷房時には効率的な居住域空調が行えるが、居住域の垂直温度差が避けられない。
  • ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくい。
  • 定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が容易である。
  • 変風量単一ダクト方式に用いる変風量(VAV)ユニットは、試運転時の風量調整に利用できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 3 

1 床吹き出し方式の冷房時には効率的な居住域空調が行えますが、居住域の垂直温度差が避けられないため、暖房時は上昇気流により温度差は低くなります。

2 ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくくなります。

3 定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応ができません。

4 上記の通りになります。

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02

空気調和方式に関する問題です。

様々な方式の長所や短所をおさえておきましょう。

選択肢1. 床吹出し方式では、冷房時には効率的な居住域空調が行えるが、居住域の垂直温度差が避けられない。

適当です。

冷たい空気は下にたまるので、冷房時には効率的な居住域空調が行えるのですが、居住域の「垂直温度差」が避けられません。

選択肢2. ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくい。

適当です。

ダクト併用ファンコイルユニット方式とは、ダクトの冷温風とファンコイルユニットの「冷温水利用」とを併用利用する空調方式ですので、全空気方式に比べ、外気冷房の効果は得にくいです。

選択肢3. 定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が容易である。

適当ではありません。

負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が容易なのは「変風量単一ダクト方式」です。

選択肢4. 変風量単一ダクト方式に用いる変風量(VAV)ユニットは、試運転時の風量調整に利用できる。

適当です。

本文のとおり、変風量単一ダクト方式に用いる変風量(VAV)ユニットは、試運転時の風量調整に利用できます。

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03

空気調和方式に関する問題です。

選択肢1. 床吹出し方式では、冷房時には効率的な居住域空調が行えるが、居住域の垂直温度差が避けられない。

問題文の通りです

 

床吹出し方式は、二重床を空調用の搬送用として利用する方式で、二重床の服出し口から吹き出します。

床から空の上向き気流により、冷風は熱を取得して上昇し、温風は上昇気流になりやすく、熱特性として適合性が良いことが長点の1つです。

一方、欠点として、冷房運転時には、居住区域内では垂直方向に、温度差が生じます。

選択肢2. ダクト併用ファンコイルユニット方式は、全空気方式に比べ、外気冷房の効果を得にくい。

問題文の通りです

 

ファンコイルユニット方式は、ファンコイルユニットをかっく部屋に設置して中央機械室からの冷温水供給して熱処理を行い、機械室の空調機で外気と還り空気を冷却または過熱して供給する方式です。この方式の良い点は、ユニットごとの個別制御ができ、負荷変動にはユニット増設で対応できることです。逆に、悪い点は、吸気量が少なく外気冷房しにくい点です。

選択肢3. 定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が容易である。

定風量単一ダクト方式は、変風量単一ダクト方式に比べ、負荷特性の異なる複数のゾーンに対しての負荷変動対応が、容易ではなく、ゾーンに合わせた設備の構築などが必要になり困難です

 

部屋ごとに負荷変動パターンが異なる場合(時間ごとに異なるような場合)には、各部屋の温度・湿度のアンバランスが生じるため、各ゾーンごとに再熱器・空調機を備えるなど

設備対応が必要です。

選択肢4. 変風量単一ダクト方式に用いる変風量(VAV)ユニットは、試運転時の風量調整に利用できる。

問題文の通りです

 

送風量の制御はVAVに設けられた風速センサーによってユニットの風量をダンパーで制御し、ダンパーの開度信号で送風機の制御を行います。

そのため、変風量ユニットの風量調節機構は、試運転時の風量の調整がやり易い点が、長所です。

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