1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問26

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

上水道に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 導水施設は、取水施設から浄水施設までの施設をいい、導水方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。
  • 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保持できるようにする。
  • 送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量(1年を通じて、1日の給水量のうち最も多い量)を基準として定める。
  • 浄水施設における緩速ろ過方式は、急速ろ過方式では対応できない原水水質の場合や、敷地面積に制約がある場合に採用される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 4

1 上記の通りになります。

 

2 遊離残留塩素は0.1mg/L、結合残留塩素は0.4mg/Lです。

3  送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量を目安としています。

4 誤りです。

緩速ろ床方式は広い敷地が必要で、原水水質が良好な場合に採用されます。

急速ろ床方式は、緩速ろ床方式では対応できない原水水質の場合や敷地面積に制約がある場合に採用されます。

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02

上水道に関する問題になります。

選択肢1. 導水施設は、取水施設から浄水施設までの施設をいい、導水方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。

適当です。

「導水施設」は「取水施設」から「浄水施設」までの施設をいいます。

そして、導水方式には「自然流下式」、「ポンプ加圧式」及び「併用式」があります。

ちなみに、上水の家庭までの経路は、

貯水施設→導水施設(取水施設→浄水施設)→送水施設→配水施設→家庭 となります。

選択肢2. 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保持できるようにする。

適当です。

水の遊離残留塩素濃度を「0.1mg/L以上」に保持できるように、浄水施設には消毒設備を設けます。

選択肢3. 送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量(1年を通じて、1日の給水量のうち最も多い量)を基準として定める。

適当です。

送水施設の計画送水量に関して、計画1日最大給水量(1年を通じて、1日の給水量のうち最も多い量)を基準として定めます。

選択肢4. 浄水施設における緩速ろ過方式は、急速ろ過方式では対応できない原水水質の場合や、敷地面積に制約がある場合に採用される。

適当ではありません。

緩速ろ過方式に関して述べていますが、本文は反対に「急速ろ過方式」に関する説明です。

「急速ろ過方式」は、緩速ろ過方式では対応できない原水水質の場合や、敷地面積に制約がある場合に採用されます。

緩速ろ過方式には広大な敷地面積が必要とされ、薬品処理に関する付属設備が必要としないからです。

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03

上水道に関する問題です。

選択肢1. 導水施設は、取水施設から浄水施設までの施設をいい、導水方式には自然流下式、ポンプ加圧式及び併用式がある。

問題文の通りです

 

取水施設で取水された原水を、浄水施設まで導く施設が、導水施設です。

動水施設は、水路が導水きょまたは導水管による自然流下式と、ポンプで加圧して導水管で送水するポンプ加圧式があります。

選択肢2. 浄水施設には消毒設備を設け、需要家の給水栓における水の遊離残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保持できるようにする。

問題文の通りです

 

浄水施設は、沈殿・ろ過・消毒の作用を行い、施設はそれらに関した設備で構成されています。

浄水施設の目的の1つは、衛生上引用に適する水を作ることで、遊離残留塩素濃度が、水道法の資質基準で定められています。

「水道法施行規則第17条(衛生上必要な措置)」第1項第3号で、遊離残留塩素濃度が決められています。

 

【 給水栓の水が、遊離残留塩素 0.1 mg/ℓ 以上保持するよう塩素消毒を行う。ただし、供給水が病原生物に汚染されるおそれがある場合、または汚染を疑わせる生物や物質が多量に含まれる場合は、水の遊離残留塩素は、0.2 mg/ℓ 以上とします。 】

選択肢3. 送水施設の計画送水量は、計画1日最大給水量(1年を通じて、1日の給水量のうち最も多い量)を基準として定める。

問題文の通りです

 

送水施設は、浄水場から配水池までいつも水一定量を送る施設です。

施設は、必要量の浄水を送るのに必要なポンプ・送水管・その他設備を有することが、法で決められています。

選択肢4. 浄水施設における緩速ろ過方式は、急速ろ過方式では対応できない原水水質の場合や、敷地面積に制約がある場合に採用される。

浄水施設における急速ろ過方式は、緩速ろ過方式では対応できない原水水質の場合や、敷地面積に制約がある場合に採用されます

 

緩速ろ過方式の池は、低濁度の水を処理します。原水を4~5m/Dの速度でろ過させます。

 

一方、急速ろ過方式の池は、濁度や色度の高い水を処理します。処理速度は、原水を単層では120~150 m/D、多層では240 m/D以下の速度でろ過します。

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