1級管工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
問題A 問44

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 学科試験 問題A 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

JISに規定する配管に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 硬質ポリ塩化ビニル管のVPは、VUより管の肉厚が厚い。
  • 水配管用亜鉛めっき鋼管は、配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べて、亜鉛の付着量が多い。
  • 銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が薄い。
  • 圧力配管用炭素鋼鋼管は、スケジュール番号の大きい方が管の肉厚が厚い。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が薄い。

選択肢1. 硬質ポリ塩化ビニル管のVPは、VUより管の肉厚が厚い。

硬質ポリ塩化ビニル管には、VPとVUがありVUよりVPの方が肉厚が厚いです。

選択肢2. 水配管用亜鉛めっき鋼管は、配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べて、亜鉛の付着量が多い。

SGPWは、SGP(白管)に比べて、亜鉛の付着量と質が良いです。

選択肢3. 銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が薄い。

銅管には、K・L・Mのサイズがあり、Lタイプは、Mタイプより管の肉厚が厚いです。

選択肢4. 圧力配管用炭素鋼鋼管は、スケジュール番号の大きい方が管の肉厚が厚い。

上記の通りになります。

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02

JISに規定する配管に関する問題です。

選択肢1. 硬質ポリ塩化ビニル管のVPは、VUより管の肉厚が厚い。

適当です。

硬質ポリ塩化ビニル管においてVPの方がVUより肉厚が厚いです。

選択肢2. 水配管用亜鉛めっき鋼管は、配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べて、亜鉛の付着量が多い。

適当です。

本文のとおり、水配管用亜鉛めっき鋼管は配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べて、亜鉛の付着量が多いです。

選択肢3. 銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が薄い。

適当ではありません。

銅管の肉厚に関してですが、K、L、Mの3タイプがあり、肉厚はK>L>Mとなっています。

ですのでLタイプはMタイプより肉厚は厚いです。

選択肢4. 圧力配管用炭素鋼鋼管は、スケジュール番号の大きい方が管の肉厚が厚い。

適当です。

配管用炭素鋼鋼管のスケジュール番号は10、20、30、40、60、80とあり、スケジュール番号の大きい方が肉厚が厚い仕様となっています。

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03

JISに規定する配管に関する問題です。

選択肢1. 硬質ポリ塩化ビニル管のVPは、VUより管の肉厚が厚い。

問題文内容通りです

 

配管の参考書には、設計圧力や温度。試験値などが記載され、厚さは記載がありません。

(呼び径が20個以上あるので当たり前です。)

設計圧力で比較すると、

VPとVUの設計圧力は、それぞれ、0~1.0MPa、0~0.6MPaです。

VPの方が設計圧力が高く、肉厚も厚くなることが分かります。

 

実際に、JIS K 6741(硬質ポリ塩化ビニル管)を見ると、呼び径100で比較すると、

VPの外径は114mm、最小厚さと許容差 6.6+1.0mmで、

VUの外径は114mm、最小厚さと許容差 3.1+0.8mmです。

選択肢2. 水配管用亜鉛めっき鋼管は、配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べて、亜鉛の付着量が多い。

問題文内容通りです

 

配管用炭素鋼鋼管の「白」は、亜鉛めっきを施し、「黒」はめっきをしていない鋼管です。

水配管用亜鉛めっき鋼管は、黒管に溶融亜鉛めっきを施した鋼管で、白管に比べて亜鉛めっきが良質で付着力が強くなります。

選択肢3. 銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が薄い。

銅管のLタイプは、Mタイプより管の肉厚が、厚い

 

銅管は、電気銅をりんで脱酸処理をし、冷間引抜法で製造した継目無管で、K-L-Mのタイプ順に、肉厚が大きくなります。

選択肢4. 圧力配管用炭素鋼鋼管は、スケジュール番号の大きい方が管の肉厚が厚い。

問題文内容通りです

 

圧力配管用炭素鋼鋼管の呼び方は、「呼び径」で区分され、厚さは「スケジュール番号」で、スケジュール10,20,30,40,50,60,80で区分けされます。

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