1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問42 (問題A 問42)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問42(問題A 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 低圧ダクトと高圧ダクトは、通常運転時におけるダクト内圧が正圧、負圧ともに 300 Pa で区分される。
  • 定風量ユニット( CAV )は、上流側の圧力が変動する場合でも、風量を一定に保つ機能を持っている。
  • 変風量ユニット( VAV )は、外部からの制御信号により風量を変化させる機能を持っている。
  • 材料、断面積、風量が同じ場合、円形ダクトの方が長方形ダクトより単位摩擦抵抗が小さい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.誤りです。
 低圧ダクトと高圧ダクトは、ダクト内圧が正圧、負圧とも
 500Paで区別されます。

2.設問の通りです。

3.設問の通りです。

4.設問の通りです。
 円形ダクトが最も小さく、次いでアスペクト比が小さい角ダクトの順で、
 アスペクト比が大きくなるほど、摩擦抵抗は大きくなります。

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02

ダクト及びダクト付属品に関する問題です。

選択肢1. 低圧ダクトと高圧ダクトは、通常運転時におけるダクト内圧が正圧、負圧ともに 300 Pa で区分される。

適当ではありません。

「通常運転時」における、低圧ダクトのダクト内圧は正圧、負圧とも500Pa以下、

高圧1の場合で、500超え1000Pa以下、

高圧2の場合で、正圧で1000超え2500Pa以下、負圧で1000超え2000Pa以内となります。

選択肢2. 定風量ユニット( CAV )は、上流側の圧力が変動する場合でも、風量を一定に保つ機能を持っている。

適当です。

「定」風量ユニット( CAV )は、上流側の圧力が変動する場合でも、風量を一定に保つ機能を持っています。

選択肢3. 変風量ユニット( VAV )は、外部からの制御信号により風量を変化させる機能を持っている。

適当です。

「変」風量ユニット( VAV )は、外部からの制御信号により風量を変化させる機能を持っています。

選択肢4. 材料、断面積、風量が同じ場合、円形ダクトの方が長方形ダクトより単位摩擦抵抗が小さい。

適当です。

この設問は頻出です。

材料、断面積、風量が「同じ」場合、「円形ダクトの方が」長方形ダクトより単位「摩擦抵抗が小さい」です。

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03

ダクト及びダクト付属品に関する問題です。

選択肢1. 低圧ダクトと高圧ダクトは、通常運転時におけるダクト内圧が正圧、負圧ともに 300 Pa で区分される。

低圧ダクトと高圧ダクトは、通常運転時における低圧ダクト内圧が正圧、負圧が 500 Pa で、高圧ダクト内圧が500Paを超えた値で区分される

 

低圧ダクトは、通常運転時の内圧が、+500Pa以下、-500Pa以内の範囲のダクトです。

高圧ダクトは、高圧ダクト1が、500Paを超え1000Pa以下で、-500Paを超え-1000Pa以内で、高圧ダクト2が、1000Paを超え2500Pa以下で、-1000Paを超え-2000Pa以内のダクトです。

選択肢2. 定風量ユニット( CAV )は、上流側の圧力が変動する場合でも、風量を一定に保つ機能を持っている。

問題文の内容通りです

 

定風量ユニット(CAV)は、ダクト内の圧力には関係なく、風量を一定に保つ働きをする機器です。

CAVの動作機構は、風速検知センサー内蔵形で、風速センサーとダンパーの組み合わせで動作します。

CAVの留意事項には、次の点が挙げられます。

・風量設定の可能範囲。

・設置を予定している空間・面積。

・CAVの発する騒音。

選択肢3. 変風量ユニット( VAV )は、外部からの制御信号により風量を変化させる機能を持っている。

問題文の内容通りです

 

変風量ユニット(VAV)は、負荷変動に合わせて風量変化を行う制御機能を有する機器です。

VAVの動作機構は、CAVと同じです。

VAVの留意事項を次に挙げます。

・CAVの留意事項は、そのまま当てはまります。

・最小風量の設定と外気量を確保すること。

・1台のVAVが受け持つ範囲。

選択肢4. 材料、断面積、風量が同じ場合、円形ダクトの方が長方形ダクトより単位摩擦抵抗が小さい。

問題文の内容通りです

 

長方形ダクトは、断面積が同じであるため、円形ダクトに重なるような、長辺と短辺の長さになります。長方形の周辺が、円形の円周にかぶさるような形です。

長方形のダクトは4つのコーナーがあるため、コーナーを流れる空気では、乱流や渦が発生しやすく、摩擦による圧力損失が大きくなります。

 

参考になりますが、直線の円形ダクトの圧損は、次の式で求められます。

ΔP=0.6×(λL/D)×V2   λ:管摩擦係数、L:ダクト長さ、V:風速

 

矩形ダクトの場合は、Dを、2ab/(a+b)に置き換えます。

Dとa,bの変換は図表ができていますので、簡単に求まります。

円形と矩形の断面積が同じという条件(πD2/4=a・b)を基に、ΔPを算出すると、円形ダクトの方が長方形ダクトより単位摩擦抵抗が小さいことが、数値で確かめられます。

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