1級管工事施工管理技士 過去問
令和元年度(2019年)
問59 (問題B 問59)

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問題

1級 管工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 問59(問題B 問59) (訂正依頼・報告はこちら)

保温に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
  • ステンレス鋼板製( SUS444製を除く。)貯湯タンクを保温する際は、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材とを絶縁する。
  • ポリスチレンフォーム保温筒を冷水管の保温に使用する場合、保温筒1本につき2か所以上粘着テープ巻きを行うことにより、合わせ目の粘着テープ止めは省略できる。
  • 保温を施した屋内露出配管が床を貫通する場合は、床面より少なくとも 150 mm 程度の高さまでステンレス鋼帯製バンド等で被覆する。
  • JISに規定される 40K のグラスウール保温板は、32K の保温板に比較して、熱伝導率(平均温度 70℃ )の上限値が小さい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問の通りです。


2.誤りです。

 合わせ目を粘着テープで止め、つなぎ目は粘着テープ2回巻きとします。

 合わせ目の粘着テープは省略できません。 


3.設問の通りです。

 保温材の保護のため、床面より少なくとも150mmの高さ程度まで被覆します。

 
4.設問の通りです。

 32K、40Kは保温材の密度を表し、数値が大きいほど熱伝導率は小さくなります。

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02

保温に関する問題です。

選択肢1. ステンレス鋼板製( SUS444製を除く。)貯湯タンクを保温する際は、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材とを絶縁する。

ステンレス鋼板製( 「SUS444製」を除く。)貯湯タンクを保温する際に関して、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材とを「絶縁」します。

内部腐食を防ぐためです。

選択肢2. ポリスチレンフォーム保温筒を冷水管の保温に使用する場合、保温筒1本につき2か所以上粘着テープ巻きを行うことにより、合わせ目の粘着テープ止めは省略できる。

適当ではありません。

「ポリスチレンフォーム保温筒」に関して、「冷水管」の保温に使用する場合は、保温筒1本につき「合わせ目をすべて粘着テープ止め」、さらに「継ぎ目は粘着テープ2回巻き」とします。

選択肢3. 保温を施した屋内露出配管が床を貫通する場合は、床面より少なくとも 150 mm 程度の高さまでステンレス鋼帯製バンド等で被覆する。

適当です。

保温を施した屋内露出配管が「床を貫通する」場合に関して、床面より少なくとも 150 mm 程度の高さまではステンレス鋼帯製バンド等で被覆します。

破損防止のためです。

選択肢4. JISに規定される 40K のグラスウール保温板は、32K の保温板に比較して、熱伝導率(平均温度 70℃ )の上限値が小さい。

ここで示すKは密度を表します。40Kは32Kよりも密度が高い保温材となります。

ですので本文のとおり、熱伝導率(平均温度 70℃ )の上限値が小さいです。

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03

保温に関する問題です。

選択肢1. ステンレス鋼板製( SUS444製を除く。)貯湯タンクを保温する際は、タンク本体にエポキシ系塗装等を施すことにより、タンク本体と保温材とを絶縁する。

問題文の内容通りです

 

ステンレス鋼板製のタンク類(SUS444製は対象外です。)は、エポキシ系塗装により、保温材と絶縁させます

エポキシ系塗装は、耐食性・耐溶剤性・耐導電性が優れています。

なお、SUS444は、耐食性を高めた材料で、耐応力腐食割れ用に使用されます。

公共建築工事標準仕様書では、貯湯タンクは、ステンレス鋼板製とし、本体のステンレス鋼板はSUS444 と定めています。

選択肢2. ポリスチレンフォーム保温筒を冷水管の保温に使用する場合、保温筒1本につき2か所以上粘着テープ巻きを行うことにより、合わせ目の粘着テープ止めは省略できる。

ポリスチレンフォーム保温筒を冷水管の保温に使用する場合、合わせ目を全て粘着テープで止め、継目は、粘着テープ2回巻きとする

 

冷水管が、外気と触れて結露しないようにするための措置です。

継目間隔が 600mm以上、1,000mm以下の場合、中間に1箇所粘着テープ2回巻きを行います。

選択肢3. 保温を施した屋内露出配管が床を貫通する場合は、床面より少なくとも 150 mm 程度の高さまでステンレス鋼帯製バンド等で被覆する。

問題文の内容通りです

 

屋内露出配管やダクトの床貫通部は、保温材保護のため床面より高さ150mmくらいまで、ステンレス鋼板で被覆します。

ただし、外装材にカラー亜鉛鉄板金属板を使用する場合は、行いません。

蒸気管等が壁や床を貫通する場合は、貫通面から 25mm 以内は保温を行いません。

選択肢4. JISに規定される 40K のグラスウール保温板は、32K の保温板に比較して、熱伝導率(平均温度 70℃ )の上限値が小さい。

問題文の内容通りです

 

保温・保冷材の種類と特性(例)  JIS A 9504

種類

密度

[kg/m3]

熱伝導度

[W/(m・K)]

平均温度70℃

熱間収縮

温度 [℃]

グラスウールウール0.042以下400以上
保温板32K320.046以下300以上
40K400.044以下350以上
48K480.043以下350以上
波形保温板37~1050.050以下350以上
保温帯a22~360.052以下250以上
b37~520.052以下350以上

ブラン

ケット

a24~400.048以下350以上
保温筒45~900.043以下350以上

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