1級管工事施工管理技士 過去問
令和2年度(2020年)
問12 (問題A 問12)
問題文
低圧の三相電動機の保護回路に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
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問題
1級 管工事施工管理技術検定試験 令和2年度(2020年) 問12(問題A 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
低圧の三相電動機の保護回路に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
- 過負荷及び欠相を保護する回路に、保護継電器と電磁接触器を組み合わせて使用する。
- 配線用遮断器と電磁開閉器を組み合わせた回路において、過負荷に対して、電磁開閉器より配線用遮断器が先に動作するように設定する。
- スターデルタ始動の冷却水ポンプの回路に、過負荷・欠相保護継電器(2Eリレー)を使用する。
- 全電圧始動(直入始動)の水中モーターポンプの回路に、過負荷・欠相・反相保護継電器(3Eリレー)を使用する。
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この過去問の解説 (3件)
01
低圧の三相電動機の保護回路に関する問題です。
適当です。
低圧の三相電動機の過負荷及び欠相を保護する回路に「保護継電器」と「電磁接触器」を組み合わせて使用することは可です。
適当ではありません。
低圧の三相電動機の配線用遮断器と電磁開閉器を組み合わせた回路においては、「過負荷領域では電磁開閉器が遮断器より先に動作」しなければなりません。
上記以外にも、配線用遮断器と電磁開閉器を組み合わせたときの保護協調には以下のとおりがあります。
一つ、電磁開閉器と配線用遮断器の合成保護特性曲線が、電動機と電線の熱特性の下側にあること。
一つ、定格負荷運転時の定常電流や始動電流で保護機器が動作しないこと。
一つ、過電流遮断器は充分な遮断容量をもっていること。
一つ、電磁開閉器の遮断可能電流以上の領域は過電流遮断器が動作して、電磁開閉器を保護すること。
適当です。
スターデルタ始動の冷却水ポンプの回路においてですので、「過負荷・欠相保護継電器(2Eリレー)」を使用するのは可です。
適当です。
全電圧始動(直入始動)の水中モーターポンプの回路においてですので、「過負荷・欠相・反相保護継電器(3Eリレー)」を使用するのは可です。
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02
正解は 2 です。
過負荷に対しては電磁開閉器が配線用遮断器よりも先に動作しなければ
なりません。
電磁開閉器は過負荷保護を担い、短絡保護は配線用遮断器で行います。
低圧の三相電動機の保護の為にはこの他に
・電磁開閉器と配線用遮断器の合成保護特性曲線が、電動機と電線の
許容電流‐時間特性曲線の下側にある事。
・定格負荷運転時の定常電流や始動電流で、保護機器が動作しない事
電磁開閉器の遮断可能電流以上の領域は配線用遮断器が動作して
・電磁開閉器の過電流遮断能力不足をカバーしバックアップ遮断を行う事
とされています。
1 記述の通りです。
3 記述の通りです。
4 記述の通りです。
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03
低圧の三相電動機の保護回路に関する問題です。
正
問題文内容の通りです。
保護継電器には、過負荷欠相運転防止継電器により過電流検出と欠相検出の要素が盛り込まれ、電磁接触器との組み合わせによって、電動機の過負荷保護を行います。
電磁接触器は、電磁コイルに電流が流れると、磁力で接点を開閉します。
誤
配線用遮断器と電磁開閉器を組み合わせた回路において、過負荷に対して、電磁開閉器の方が配線用遮断器より先に動作するように設定する。
電磁開閉器は、電磁接触器と過負荷継電器を組合せたもので、主回路の開閉は電磁接触が行います。過負荷が生じたときは、過負荷継電器によって調整を行いますが、過負荷以上の負荷がかかったときは、回路保護のために配線用遮断器が動作して回路を遮断します。
正
問題文内容の通りです。
ポンプの運転開始時にはスター接続で始動電流を押さえ、回転数が安定してからデルタ接続に変えますが、Δ回路側に2Eリレーを接続します。
2Eリレーは、過負荷と欠相保護のための継電器で、水中ポンプでは拘束運転時に冷却効果が急減して温度上昇が起こることがあり、温度上昇保護のために2Eリレー(速動型サーマルリレー)を使用します。
正
問題文内容の通りです。
全電圧始動運転では、欠相検出時の動作電流が小さい静止型保護継電器の3Eリレーを使用します。
3Eリレーは、サーマルリレーとは違い、半導体により電子的に過電流を検知できます。
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